- リストラなしの「年輪経営」
- 発売日: 2009/02/24
[21/61]Library
Amazon ★★★★★
K-amazon ★★★★☆
48年連続の増収増益...「伊那食」は有名な会社ではあるが、その詳しい内容までは知らなかったし、その偉業を成し遂げた人がどんなタイプなのか、シンプルに興味はあった。知り合いの通販事業者が「よい」と言っていた本で、いつか読みたいと思っていた。
なんとなくイメージとしては、
「増収増益」といっても「一般的な」大企業とは一味違うだろう
→なんとなく「いいこと」は言っているとしても、でもどっかでガツガツしてるんじゃないかなあ
→でも、「良い会社」とかに選ばれてるんだから、やっぱり違うんじゃ...
...って、自分勝手に混乱しておりました...
どうも著者(会長)は、「増収増益」を以て「どや」と言っているわけではない。いや「48年連続」を誇っています。そして「幸せ、地域貢献」といった、「きれいごと」をさらりと、本音で語る。こんなこと、できませんぜ。経営者として、ましてや増収増益企業の経営者として、嫌味なくこんなこと、言えませんよ、ふつうは。でも、著者の言う(書く)ことは、ほんとーに「哲学」として、「いい会社」、つまり働く人、関係者(仕入先もお客様も)、地域の方、すべてが幸せになることを第一に念頭に置いている、そんな会社。たとえブームが来ようと、それに乗った急激な売り上げを目指すわけではない。目指すのは、去年よりも成長していること、すなわち「年輪」である。年輪は着実に幹を太くする。去年より今年、今年より来年。会社として「年輪経営」を実行する、そこには自分の代だけのこと、今だけのことを考えている姿はない。
これを実行している会社...こんな会社が、というよりはこんな考え方を貫く方が率いる会社があるんだね...「公」機関だって出来ていないことだよ、それを営利企業が実現しているんだよ...なによりも、その信念を曲げず、人を信じて...かっこいいですよねー。もちろん、口に出さないご苦労や、もしかしたら信じたことに対しての裏切り行為を受けたこともあるだろうけれど、やっぱり「信念を貫く、継続する」ことは何よりも強い、美しい。
自分は「経営者」ではないが、ヒトとして、こうありたい。
ちなみに、もっともっと読みたかったんで、そういう意味での「不満」で★x4です。
リストラなしの「年輪経営」
※千葉市中央図書館で借りて読んだ。でもね、トップクラスレベルの経営書だと思うんですが、図書館では(タイトルだけを頼りにしたんでしょうね...)「林業」の区分にありました。ある意味、図書館の方、最高です!
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