2011/03/24

「偏り」はあるけれど、真実もある

『「自分の世界」をしっかり持ちなさい』渡部昇一
[20/60]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆

この本自体は2009年の発行も、「元本」は1977年ということ。それゆえの「時間軸」的なぎくしゃくは多少あるものの、やはり「ほんもの」はスタンダード足りうる、けして古くない、むしろ現代「今」に通じる考え方指南の内容。「自分の価値」というものが、これまでにも増してその意味を高めている中で、まさに「今」読む本なのかもしれない。著者の知識の広さから、あらゆる分野からの事例が紹介されるけれども、根本的なところはタイトルに集約される考え方。すなわち、価値の物差しを「外」に求める(=外に振り回される)のではなくて、自分の心の内側に持つべし、ということだ。
偶然ではあるけれども、最近はその手の本によく「出会う」。自分の人生の主人公は自分であること、外の価値尺度に併せていたら自分を見失う、「生き方」はこうあるべきだ、という論調の本に。価値の物差しを心の内側に置くことができれば、「外」がどうあろうと心の平静を失うこともない。本当の意味での「自己実現」の道を選択しうる、ということであろう。この境地に達するには、もちろんベースが必要となる。それは「知識」であったり、その前提となる「関心」であったり、自分を取り巻く環境であったりするだろう。「手法」として著者は、「師」の存在をあげている。ご自身の経験に照らして、のことではあるが、これを自分の「今」に当てはめるとよくわかる。「師」の存在が大きいことを実感する。そして次は自らが「師」になるべく自己を高めていくことの重要性を強く感じる。
「時代的な違和感」は、著者の「女性観」に見られるが、これは特にこの場では触れる必要はない、いろいろな考え方をする人がいる、っていうレベルにとどめて、そこも「本質」を考えてみれば、人間のそもそも持っている力を、そもそも発揮しうる場所で発揮する、という極めて「当たり前」のことを、正しく実行する、ということだと思う。「変化の時代」であり、いろいろ新しい場面に多く出食わすけれども、変えていくべきところと変えてはいけないところ、この見極めがより重要になっていく、ということであろう。この目を持つのも、「自分の世界を持つ」ことであり、「心の内側に基準をおくこと」なのだ。多少読みにくさは感じるが、本質は正しいし、実行していなかなくてはならないことが多い。「賞味期限付き」の人生の時間、この価値を感じて、考えて、充実したものにしていかねばっ

「自分の世界」をしっかり持ちなさい!―「強い自分」に脱皮するために (East Press Business)

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