- 40歳からの知的生産術 (ちくま新書)
- 発売日: 2011/01/07
[2/42]bk1
Amazon ★★☆☆☆
K-amazon ★★★☆☆
「40歳から」「知的生産」、気になる二つのキーワードにつられた...所謂「時間管理法」の本については、過去に何冊か読んで得たものはほとんどない状態なので、あまり手がでないのだが、この本はタイトルにやられて...内容としては、他とそう変わらない。ただ「書き方」でこんなに印象が違うんだなあ、って思うほど、著者の文書は面白い。どこかの大学の学長先生、ということだが、「強い」口調であって「言い切り」「断定」的ではあるんだけど、それが苦にならず、意外なほど素直に受け入れられた。情報の洪水の中で、「どれをしないか」がより重要である。氾濫する「ゴミ」を見分けるテクニックを身につける、そのためには「土台」の知識は当然に必要...等々、ごく「一般的」ではあるんだけど、説得力がある、というのか、イヤミのない先輩がまた何か言ってるよ、くらいの感覚で読める。逆にいえばそういうちょっと距離感を持って(何かテクニックを得ようと考えないで)読むくらいのスタンスがよいかと思います。
ファイルの方法とか、そのあたりの「生産術」は、気にいったらやってみればよい、レベルです。本書に引用されていた『知的生産の技術』とはまったく異次元な内容なので、比較対象にはなりません。どちらも受け入れられる、そんな姿勢でよいと思いますね。 なにか「知的」なことを始めてみようか...その「きっかけ」くらいにはなると思われます。
「40歳すぎてこんな本を読んでいるようではあなたは...」というレビューも見られましたが、これを持って何か「生産術」を得よう、とか、目からうろこが...というレベルでなければ、読み物として時間を割くのは無駄ではないと思いますよ。なにかにすがりたい「年頃」ですので...どうも最近「知的生産」という言葉に弱い。そういう「術」を未だ持っていない証拠でもあるのかなあ。
40歳からの知的生産術 (ちくま新書)
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