2011/03/05

「一粒で二度...」なのか、1+1<...なのか...

『スティーブ・ジョブズ 失敗を成功に変える底力』竹内一正
[5/45]BookOff
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆

世界でもっとも有名な人のひとりにあげられるアップルCEOのジョブズについて、実をいうとほとんど知らない。顔もわからない。けして避けているわけではなく、iphoneやiPad、想定を超えるCMなど、常人の枠を超えた発想の商品を常に世に送り出す企業のCEOとして、尊敬の念は持っているけれども、正直、関心興味があんまりわかないんだよなあ、なぜだかわからんが。
とりあえず「入門書」として読んでみたのだが、本書はジョブズその人を書いた本ではないし、アップルの本でもない。「あの」ジョブズでさえこんな失敗をしてきているのだから、もっと頑張っていこー!っていうビジネス書です。だからジョブズの経歴や業績というよりも(多少それらも頭に入ります)、彼がどのようなアクティビティをなしてきて、その結果どのようになったか、そして我々はそこから何を学んでいこうか...という「名を借りた」ハウツー本ですね。なのでジョブズの「偉大さ」はここからは得られませんでした。それは別の本で仕入れるしかなさそうですね。
ジョブズの失敗事例を元に、著者が「そこから何を学ぶか」ということを解説してくれる、というセットで進んでいくのですが、どちらかといえば、「事例」そのものが興味深く、その「事例を基にした教訓」は、ちょっとずれているような(個人的な感覚です)ものがあったり、「それはこの失敗事例とは関係ないんでないか」的なものがあったりするので、むしろ「解説」箇所はサラッと読むほうが、全体の流れを考えるとよいかと。そこから何を学ぶか、得るか、というのは読者個々人の考えに寄ったほうがいいのかもなあって思ったり。
ちょっと薄め(ページ数も内容も)の感があり、さらっと読めますが残ったものがあまり多くないねー。まあ「入門」なので。

スティーブ・ジョブズ 失敗を勝利に変える底力 (PHPビジネス新書)

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