2010/08/02

世界が違う...


『ちっちゃいけど世界一誇りにしたい会社』坂本光司
[1/123]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★

企業が本来「あるべき」姿を、真正面から実践している8つの会社。そこには「利益」主義という言葉すら存在しないようだ。商品を愛し、従業員を愛し、「会社」ではなく「社会」をあるべき姿に向かわせるために働いている、そんな企業姿勢が伝わってくる。「働く」ことの意味を考えさせられるね。あまりに「汚れて」しまった自分に気づく(かといってすぐに変われるか、と言ったらそれはわからないけど)。
創業時の意思を貫き、価格もその販売の手法もずーっと変えない羊羹のお店。オリンピックの砲丸を機械に頼らず「職人の技」で手作業を貫き通す工場、高齢者の役割を十分に果たして社会貢献を目指す高齢者専用の派遣会社...どれも経営者の信念が伝わってくる。若干、「高齢者」あるいは「障害者」を全面に立てすぎている感はあるけれども、「社会的弱者」を、ただ保護することだけではなく、彼らの目線に立って何ができるかを考え、できることを実践する、利益はそのあとでついてくる...そんな姿勢が見える。とはいえ、慈善事業ではないので、ある程度の「原資」というかベースの数字は必要だろうとは思うけれども、根底に流れているものはやっぱり「今日の売上」ではない。ここが見習うべきところ。「今日の売上より明日の売上」弱者対象ではなくても追いかけるべきマインドはある。
それについて個別には書かれていなかったけれども、どの会社も、先代である親から子への経営の譲渡があるようで、つまりは子供が親の背中を見て、「働くこと」の本質をカラダでとらえて、「継ぐ」という行為を自ら選択している、その様子が素晴らしいと思った。自分はどうだろう。「働いている」背中を見て、子供が、或いは周りにいてくれる人たちが何かを感じてくれているのか?十分ではない。別に「見せるため」に何か行為をする必要はなくて、全力で取り組む、本質を追い求める、その姿を見せることだろう。「見せる」という言葉も間違っているかもしれない。自分が正しい方向に進む、それを貫き通す、これだろうと思う。
先日、ここに掲載されてもおかしくない会社さんと話す機会があった。その会社が求めているのは、「売上」ではなくて「地域貢献」。従業員含めて、そこに邁進している姿を見て感動した。そうなれるかどうかはわからないけど、そうなりたい。そう思った。「働くこと」の意味をもう一度考えてみたい。

AMAZONで見る

0 件のコメント:

コメントを投稿

Twitter