2010/08/20

う~ん、こんなことがホントに?


『社員をバーベキューに行かせよう!』蓬台浩明
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ほんとにこんな会社があるんだろうか?しかも建設会社だぜ...っていう「疑」が消えなかった。いい意味でも悪い意味でも。「社員がひとつになっている」サマを読む進めるにつれ、「ほんまかいな?」というのと「うらやましい」というのとがないまぜになっていき...タイトルにあるのは、実際にこの会社「都田建設」が、社員35名で毎週1回行っている「バーベキュー」。社長の発案で、時間、予算を決めて、毎週ごとにリーダーを決めて実施している。その発想は面白い。多分これはそれを発案することよりも、実行すること、そして、継続することが大事なんだろうなあ、って思う。おそらく最初は「抵抗」や「従ってる」感があったのだと思う。ほんとにこれが今、奏功しているのだとすれば(失礼)、おそらくそれは「実行・継続」という、限りなく高いハードルを発案した社長自身が信念をもってやり遂げているから、なのだろう。
なにも「バーベキュー」にこだわらなくても、そういうことはあると思っていて、実際、「チームのために」と発案したアイデアが、結果として実行されなかったり、数回(受け入れられていない空気に抗えず)で終了したり、ということはある。よくある。ミーティングにしたってそう。これらを「継続」できないのは、貫く「信念」の不足、それから準備不足だろう。あまり目立った書き方はされていないが、この本の中でも、バーベキューを「実行」するまでに、思いついてから数ヶ月かかった、とある。その間の試行錯誤については書かれていないけれども(これは少し残念)、おそらくかなりの葛藤、迷い、思い切り、そんなものがあったんだろう。そんな意味では尊敬に値するアクションだと感じる。
そのほかにも「言葉の強さ」-この会社では「想いはひとつに!」というのを繰り返し「唱えて」いる-というのも印象的。所謂「ミッション」というものは、ある意味、言葉にして、それを刷り込む、というフローが必要だということは実感する。少なからず(会社単位ではなく、チームの)「標語」を、これまでにも何度か考えてきている。どうもしっくりくりものがないのが現実だが、ひとつキーワードが「ハマった」ので、今これを「準備期間」の中に置いているところで...以前読んだ本には『ひとりではなくてみんなで』考えることの重要性が書かれていたが、日々「目先」の取り組みをしている中で、どうもそれが切り出せず...
建設会社という「堅い」「高い」イメージの会社でありながら、その会社としての方向性=ある意味、「社会貢献」に近い=を全員で共有して進んでいる、という姿勢に感嘆。本を読む目的からすれば、これを自分の環境へ置きかえる、少なくとも何らかのヒントにしなければならないんだけど、これの前に読んだ「不戦人間」というキーワードがどうしても頭から離れないので、素直に受け入れられない自分がいる。タイミングなのかな...でも、少なくとも「マインド」は学んだし、こういう「理想的な」会社が実在することも感じた。「理想的なチーム」は(表面的であるかもしれないけど)自分のまわりにも見つけている。「こういうのいいな」と思うだけでも、最初の入り口には立ったかな。あとは実行、継続。いつもこれだけどね。

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