2010/08/19

こわい...震えた


『社員を働かせてはいけない』蛭田敬子
[15/137]Library
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

よくある「若者論」で、「コミュニケーションをとりましょう!」的な結論に至る...という枠内のものと、油断して読み始めた。が冒頭に出てきた事例(?)の中の言葉が胸につきささる。

「不戦人間」

イヤなことがあると、戦おうとしないで違うところにいってしまう。『楽しい』を重視して生きる人たち。自分の周りにいる若者たち(全員、ではない)と接していて、どこかしら感じていた違和感が、この言葉を見たときに、「ピースがはまった」ような気がした。いる。増えている。知らぬうちに...
これはつまり、(それこそ前からよく言われているように)「価値観の相違」の変形なのだろう。著者も、この「不戦人間」に対しては、まず彼らの価値観を一旦受け入れること、を説いている。その相違というポイント自体を嘆いても先には進めないと。著者も触れているが、仕事に対する価値観は自分が社会人になり立てのころと比べると変わったなあ、という思いはある。転職市場の様変わり、社内の上下関係、もちろん時代の流れだし、これに「適応」するように変わってきているはずなんで、自分の価値観を押し付けることはよくない(これも意識しないと、押しつけになりがちだ)。今の若者は「お金」ではない、という。これも初出ではないけれど、上の「キーフレーズ」と絡めると恐ろしくなる。つまり「好き嫌いで判断して、『嫌い』には立ち向かわない」ということか...確かにその方が「楽」だよね。それでいつまでもいられるのなら、その個人にとっては問題ないのかもしれない。読む進めるとその「取扱い」が相当ハードルが高いことと気づかされる。もちろんそれに対して「いやだから」と逃げるのは、自分が「不戦」になってしまうので、それはないんだけど。ぶっちゃけ言うと、『私が好きかきらいか』『私のモチベーションがあがるかどうか』...すべてにおいての価値基準が「私」=自分にある、というこの価値観は、どうも相容れない。相容れない以上は、「使う」と割り切るしかないのか...
冒頭に、強烈な印象のフレーズが出てきたことで、さらに期待は高まったんだけど、中盤以降は(それがあまりに自分にとって大きな衝撃だったのかもしれないが)管理職なのか、不戦人間なのか、誰に向けてのメッセージ、アドバイスなのか、「異動願いを叶えてあげられるような社内体制を」とかいう、そもそも守るべきベースの規律にまで「新しい価値観」に合わせるべきというニュアンスの提言などが並び、ちょい尻つぼみ。
とりあえず自分として今できることは何か。どう「つき合って」いくのか。考えさせられるには十分の内容。考えたい。行動してみる。

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