2010/08/04
意外に(?)爽快でした
『負の力』テリー伊藤
[3/125]Library
Amazon ★★★★★
K-amazon ★★★
いつも読む本は、「ポジティブシンキング」やら「自分が変わらなければ」という流れが大半。それはそれで刺激を受けることもあるけれども、我に戻ると直面する「現実」に、どうしようもないギャップを感じることも多数。この本は、「そもそも日本人はこうなのだから無理『変わる』必要があるの?」という切り口で、まず現実を受け止める、ということを想起させてくれる。まずは受け止めて、「ネガティブ」だと思っていることを逆の側面から見てみる。そのことにより、「それってそんなに悪いことなの?」という気づきがあり、結果的には「自分を変える」ことができるかもしれない...そんな読み方をした。
「偽善」=これだって「善」であることにはかわりはない
「マイナス思考」=危機管理能力のこと
「根性なし」=仕事が早くなる
「優柔不断」=多くの可能性を楽しむセンス
「不安」=克服すべき敵ではなく味方である
等々...
若干、「前に書いてあったことと矛盾するんじゃ...?」と思うこともなくはないけれども、本自体が短いこともあり、サラっと読める。所謂「タレント本」のボリュームに近いものがあるけど、中身は(捉えようによっては)考えさせられることも少なくない。
印象に残ったのは「いい人でいることやめた」という本人談。つまり「言ったら場が崩れるかも...」という発想から抜け出し、「言いたいことをその場で言ってしまう」人に変わった、ということを著者本人が言う。テレビで見る著者は、その「変わった後」しか見えないけれども、ある意味発言が心地よかったりするんだよね。「深く」はないんだけど(失礼)、あとくされもなく。そんな空気を醸し出せる人になりたい。まずは「いい人」をやめてみようかと思う。その後どうなるかは...
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