2010/08/25
なんだ、これ?
『行動力・力』大橋禅太郎
[20/142]bk1
Amazon ★★★★★
K-amazon ★★
「読んで元気が出た」「楽しい!」レビューが並ぶ。実行する=アウトプットの重要性を「ロジカルに偏っている」と自覚している自分としても強く認識しているので、タイトルからの期待も大きい。が...
どうもこうゆう、「勢い」のある本は受け入れられない性格のようだ。以前に読んだ『部下は育てるな』という本を思い出させる、強気な、体育会系の、「元気のでる」文調。ただ以前読んだ本は、そうはいいながら著者はこう思ってるんだろうなあ、ってなんとなく(勝手な解釈かもしれないけど)「行間を読む」行為ができたんだけど、この本からは何も得られない。
多分、「仕事」そのものに対する迷いのある世代、特に若い世代に対しての書き方なんだろうと思う。思いたい。自分が「若い」世代ではない、と認めるようなものだが、本から得られる「元気」は、その文スタイルから、というよりは著者自身や、その本に取り上げられた主人公の生きざま、思い、熱さ、そんなものが伝わってくることにより得られることが多い。
冒頭から「マイ・クレド」の重要性を説き、自分のやりたいこと、楽しいと思うことを挙げてみる、など、自分の再認識をして、未来に希望を持つ、というような流れ、と捉えた。「楽しい」という言葉の解釈は人それぞれだが、自分としては、「自分が主人公で」楽しい、というのは、「仕事」ではないと考えている。著者が(本質的に)どう考えているか読み切れなかったけど、どうもこの点で異なるような気がする。
著者はとてつもない大企業のコンサルをされているようなので、その分野では第一人者であるのであろう。そのことをどうこういうつもりはない。単に「今の自分」に合わなかっただけ。
救いは、短時間で読み終わったことかな。
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