2010/08/13
さらっと....(もっと「毒」を期待)
『ニッポンを繁盛させる方法』島田紳助②東国原英夫
[10/132]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★
「お笑い」出身のお二人の対談による構成。「宮崎県から日本を変えていこう」という紳助さんの投げかけに、知事が「現実的な」対応をする、というい流れが続く。既にこのお二人の名前を見ても「お笑い」という概念は湧いてこないくらいに「普通」になった感がある。この本を「タレント本」として興味を持ったわけでもない。特に知事は、既に知事として素晴らしいパフォーマンスをされているので、どちらかといえば「政治家」として見ている自分に気づく。
紳助さんの(一見)現実性を度外視した提案(お祭りを作る、とかマンゴーの植樹を権利として売るとか)に対して、現実的な「道州制」や「県民をサポートする」で応じる、というスタンスなのだが、「既にお笑いではない」とはいえ、もっともっと非現実的な企画を投げるとか、実際の「手続き」の話は置いておいてその非現実企画の話を膨らませるとか...なんとなくこの本にはそういう「超越」したものを期待していたので、若干「大人」の対談、という印象がある。この二人なら、そして「宮崎県から日本を変えていく」なら、何かを「超えた」発想が(せめてこの本の中の話なのだから)あってもいいのかなあ、って無責任に思う。
ただ、話の中からも見えてきたけれども、東国原知事はやっぱりすごい。これまでの(というか他県はいまでもそうだけど)行政手法とは一線を画しているし、斬新だし、実行力がある。これに(紳助さんのいう)「ひっぱっていく知事自身が進化しないと、県民に飽きられる」という指摘は、確かなことだと思うので、新しい魅力的な行動を実行していってほしい。他県であるけれどもやっぱり気になるし、「なんで千葉県はできないの?」という気持ちにもなる。そうなると自分を含めた県民の意識も少しずつ変わる可能性も...なんて若干ヒトゴトみたいに思う。
おそらく紳助氏に対しては、いろいろと「政治参加」の話が来ているんではないかと思う。なんとなく、だけど彼には「不参加」でいてほしい。お笑いだけでなく、タレント、著名人から政治家になった人って、大抵(というか東国原知事以外はすべて、かも)飲み込まれて、存在感が消えて、そのまま見えなくなってしなう...「元タレント」のわが県の知事に頑張ってもらわねばっ。
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