- 宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)
- 発売日: 2010/09/28
[13/31]bk1
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆
プラネタリウム、「はやぶさ」の本...そう、実は今「宇宙」に対して興味津津だったりする。そしてこの本、新書ベスト1だったり、いろいろなメディアで取り上げられていたり...期待大!出だしはその気分をさらに盛り上げる。宇宙の始まりと終わり。宇宙は何でできているのか。すごいよ!知りたいよ!本を読み終わった後に、多少なりとも(これまで持ち得なかった)知識を持っている自分を想像して舞い上がってみたり...
が、現実はそう甘くはなかったね。さすがにベストセラー、著者は難しいことを易しく解説してくれています。が、やはり「素人」が簡単に入り込めるほどの高さでは、その敷居はなかったのでした。途中から-これも宇宙の謎をひも解くための最低限の知識であるのだろうが-相対性理論、量子力学、そして原子、素粒子、クォーク...挫折寸前、でした。
ノーベル賞を受賞した、「ニュートリノ」「カミオカンデ」などなど、そのキーワードはどこかで聞いたことがあるレベル(且つ、何か面白そうな、っていう興味はある)で、電子やら反物質やら、そのあたりになるともう完全に「お手あげ」でした。著者の「あたたかい」気持ちによって、なんとか最後まで読み切ることができたのがせめてもの...
「物理学」という分野の「大きさ」「底の深さ」、そしてこの分野においては日本人の研究者も世界的なレベルで活躍しているのだなあ、って「科学」とはかけ離れたところで感心する程度です、自分は。物理学者って、難しく考えてそれをシンプルに表現しようとする、それって「まとも」ですねー。あと、彼らを研究に向かわしている動機、ってなんだろう、と考えると、それは多分「なぜ?」っていう疑問に対するシンプルな解決欲求なんでしょうね。それを突き詰めるその意欲に敬礼!
全体を通して、素人レベルには(「入門書」とはいえ)難しすぎたんだけど、その分野で高い位置にいる著者が、それこそ「シンプル」に、この分野における興味や関心を持つ人が増えること、それに向けてこの本を書いている、自分たちの研究分野にとどまらずに広く「実際の場」にも門を開いている姿勢が素晴らしいと思う。開いている門に入れない自分がもどかしいが...でも「宇宙」に対する、その神秘性に対する興味は失っておりません。
宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)
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