2011/02/09

理屈は理解。けど重いわなあ

本を読む本 (講談社学術文庫)
本を読む本 (講談社学術文庫)
  • 発売日: 1997/10/09
『本を読む本』J・モーティマー・アドラー
[7/25]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆

元本は、1940年刊行...それ故、引用されているのが『資本論』だったり「ジョン・ロック」だったり。まるで世界史の教科書(の「文化」ページ)をおさらいしているような感覚に。
その昔、と思えないほど、「読書」に取り組む姿勢について本質だなあって思う箇所はある。訳も時代経過を考慮しても読みやすいと思います。基本的な内容は、読書するにあたって、本と「著者」と対話する、概要をつかんでから深堀りしていく、というスタンス。科学、哲学、教養の本、実用書、小説に至るまで、それぞれどのように「取り組む」べきか、というハウツーが書かれています。それはそれで、気がつけば「漫然と」読んでいる自分にとっては耳の痛い話かも。けれども、こういう「読み方」をあらかじめ学んでから「読書を開始」するのも一手だが、自分の場合は、「ランドク」していく中で、なんとなくそのような「読み方」ができるようになってきているのかもしれない、と少しだけ自己満足。曰く、
・著者の本当に伝えたいことを見抜く
・そこで挙げられている問題点、提示されている解決案を、見出す
・著者がその1冊の中で何を言わんとしているのか、概要をつかむ。ポイントをつかむ
「なんとなく」レベルなんだけど、多読を続ける中で「実践で」身に付けた(と勘違いしている?)ところも少なくないんだなあ。だからこういう本を読むタイミングとしては悪くなかった。最初に読んでしまうと肩にチカラが入ってしまうタイプだから...
なによりポイントとして自分が捉えたのは、「深堀りして読む本」と「ポイントだけですませる本」を見極める、という点。この時代でもそうだったのだから、今の時代、良くも悪くも「新刊」が多数でる中で、且つ「他人の意見」を見ることができる環境の中で、さあ、どのように選択をするか。「目」ですよね。その「目」を持つこと。くどいようだけどこれは(そのための)ノウハウ本を読んで身に着く人もいるだろうけれども、「現場」で身につけていく人もいる。どちらのコースも、「意識」が必要、という点は変わらないけども。

本を読む本 (講談社学術文庫)

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