2011/02/12

難しい...言葉にするのはさらに難しい

飽きる力 (生活人新書 331)
飽きる力 (生活人新書 331)
  • 発売日: 2010/10/07
『飽きる力』河本英夫
[10/28]BookOff
Amazon ★★★★★
K-amazon ★★★☆☆

タイトルから受けるイメージ(=軽いタッチを想像)とは逆で、「哲学」「思想」分野の内容でした...「オートポイエーシス」というシステム論、精神病理、リハビリ...自分にとっての「非一般的」な話題が中心でしたが、著者からの歩み寄り=世俗的な例を使っての説明を以って、なんとか最後まで読みきった...
「飽きる」とは、
・選択のための隙間を開くこと。
・異なる努力のモードに気づくこと。
・経験の速度を遅らせること。
...わかりません。イメージとして、人間が生まれてから歩行ができるまでの過程、をあげている。まずは足の筋肉の使い方、上半身のバランス...段階を追って結果「走る」ところまで達するが、段階のステップアップにおいては、前段階で獲得したスキルは無意識になり...
...言葉での説明はさらに混乱の原因になりますね。ただ、なんとなく「イメージ」だけはできている気がする。だからどう?ってのは見出せないんだけど、著者が「飽きる力」という言葉で表現しようとしていることが。
一方、リハビリの話。例えば、脳障害によって左半身に障害が残ってしまった人のリハビリ。「左半身」を鍛えなおすのか、そもそもの要因たる「脳」を再生するのか。見える部分と見えない(もともとの)部分、どう対応していきますか?って話です。これは「飽きる力」とどういう結びつきがあるのかちょい分からない、そしてこれを以って「大事なのは本質です。見かけじゃなくて」という結論でもなさそう。深いのか浅いのかわかりません。
哲学、科学、思想、宗教。言葉の世界とはちょっと違うところにあるみたいですね。今は正直この手の本を読むのが苦しい。苦しいけれどその世界を求める、少なくとも興味を持っている自分もいるんだよね。だから少しずつ「近づいて」いこうと、思っています。

飽きる力 (生活人新書 331)

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