2011/02/02

ん?「おもてなし」?「経営学」?

『おもてなしの経営学』中島聡
[2/20]BookOff
Amazon ★★★☆☆
K-amazon ★★☆☆☆

アップル、グーグル...数年の間に世界のトップに躍り出た「理由」は何だったのか。切り崩せるレベルではなかったマイクロソフトを凌駕した要因は...?それが「ソウル(魂)」であり、「おもてなし」という考え方である、ということ?大部分が、「業界の勢力図」と「著者のヒストリー」に割かれていて、一番興味のあった、そしてそれが故に購入(BookOffだけどさ)のきっかけとなったタイトルの意味合いが見つけられず。マイクロソフトで働いた経験があり、場面によってはビルゲイツとやりあった、という著者であるが、グーグルに声をかけられているけど行かないよ、って「対談」で言っていても、なんだか読者としては面白くない。そこを読みたいと思っているわけではないし。
また、最初の半分は、著者の考え方が述べられていて多少なりとも(同意するかどうかは別として)読めたんだけど、-これも以前に著者自身がブログ等で世に出していたもの、ということだが-、後半は「対談」ということで、かなり専門的かつ自己満足的で、「おもてなし」で読み始めた読者はおいてけぼり状態である。「対談」にしては、一人の話す分量が多くって、主張しあい、というか、前に進まない酒の場での話(もちろん、比べようもないくらい高度な内容ではあると思うけど)のようで、その時点で専門的な知識のない読者にとっては「排他的」にすら感じる。しかしまあ、「カタカナ」が多いよね、「プロ」同士の話って。にわか「ワイン好き」や「サッカーファン」と同じニオイがするね...
著者のようなスゴイ人が日本にもいるんだなあって思ったけど、それで?という感じだねー。「素人」の読者に対しての「おもてなし」にもう少し留意していただければ...

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)

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