- 父親が息子に伝える17の大切なこと
- 発売日: 2010/12/15
[11/29]bk1
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K-amazon ★★★☆☆
父親が、息子に、おそらく小学校高学年くらいの息子に、「挨拶」「お金」「いのち」...いわば「当たり前」のことをダイレクトに(=言葉を飾らずに自分の言葉で)伝える、という内容。けして特別のことをいっているわけではなく、新しいことも見当たらないけれども、改めて『あたりまえのこと』の大事さを思い知る。本を読んでいればよく見かけるこのキーワードではあるけれど...できているんだろうか?出来ていないところがあれば意識して「当たり前」にせねば、ね。
この本自体は、30分もあれば読みきれる。特別な哲学者でも思想家でもない、「フツー」の父親が、「フツー」の言葉で息子に話す。「重み」は感じられないけれど、「近い」感じはするね。
けれど...なんだろうか、「現実味」が薄いんだな。理由はわからないけれども、読んでいて「音」が感じられない、っていうか。「対話」形式の本って、なんとなく「入り込む」と「音」を感じるんだけどさ、この本にはそれがない。しかも「父と息子」という自分にとっては限りなく自分に重ねられるシチュエーションであるにもかかわらず...まあ、それはそれとして...
「息子」に話す、諭していることは、とりもなおさず自分を省みるきっかけになるだろう。「真剣に」話すことができれば、自分にとっての「成長」も促す。もちろんそれが主目的になってはいけないんだけど。「父と息子」以外の環境、例えば会社の上司と部下、学校の先生と生徒、それにも適応できるか...本書はそこまでは広がりは難しいかと思う。あくまで「親から子」レベルで成り立つ、その範囲。
著者は、SMAPとかKinkiKidsとかの作詞をしている、ということに読み終わって気づく。多才だなあ。
父親が息子に伝える17の大切なこと
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