2012/04/14

「弱いタイプ」でも道が開ける

「考運」の法則
「考運」の法則
  • 発売日: 2009/09/24

『「考運」の法則』鳥飼重和
[10/64]Library
Amazon ★★★★★
K-amazon ★★★☆☆

苦労して弁護士になられた、自称「弱いタイプ」の著者。そんな人が「運」を掴んで「幸せ」になるコツを教えてくれます。この手の本は、「著者のような境遇だからできた話でしょ...」となるか、宗教っぽくなるか、どちらかに区分されるのが大半なのですが、さて本書はどうなるか。
最初の方から、「祈り」みたいなフレーズが出てきて、おっ「後者」か?と思いましたが、それは「いい意味で」信じることの大切さを説くために使われている、と信じられました。特に著者が強調しているのは、「言葉」に込められた強さ、ということです。基本的には「できる」と強く思うことは実現する、というポジティブ思考。さらには、その思いを「言葉」として出してみれば、さらに「成功」に近付く、という主張です。
自分の周りの環境や、置かれた立場、社会的な関係性を鑑み、いつのまにか自分に制限をかけている、成功できない「しばり」をかけているのは、相手でも社会でもなく、自分であることに気付きましょう。それを脱して「成功した自分」をイメージして、言葉にする、感謝する、それができればあとは運を持ってくる、というのが流れです。
それには「自分は変われる」と思うこと。そして「変わる」ために行動を起こす、ということ。たとえ三日坊主でもかまわない、「始めること」を習慣化することが大事、と言います。これには同意。変えるために何をすべきか考えることはよくします。でも「始める」ことはけして「よく」はしないケースが多いんですね。自分も周りも。理想形を掲げることはしても、それに向かって始めること、って結構難しい。でも始めなければけして近づけないんです。当たり前だけれども、その「当たり前」ができないことが、あります。
また、行動した結果をどうとらえるか。よく言われますが、「コップに水が半分」を、「まだ」と捉えるか「もう」と捉えるか。その先の理想形を強くイメージすることが大事であることがわかります。そこにたどりつくための一通過点と捉えると、「失敗」はなくなります。あくまでも「成功というゴールに到達するためのプロセス」と考えることができるから...
わかります、わかりますがでもできないのが現実。が、本書が他の「この類」と違う感じがするのは、著者自身が、「特別」ではない人だったこと、運を引き寄せて弁護士になったこと、だろうと思います。そしてその書き方、伝え方が、ご自身の経験を元に、「当たり前のことができない弱いタイプ」の人を応援するような温かさを持っていること。
当然のことかもしれませんが、「弱いタイプ」で踏み出すのに努力のいるタイプであるならば、努力すればいいのです。うん、肝に銘じます。

【ことば】会社が信頼されるからこそ、顧客が増え、社会的に信用が増して売上げがあがり、利益も得られて会社は存続し、成長できる...

すべては「信頼される」ことから始まります。信頼されるからこそ、発信するメッセージ(広告など)が伝わる=顧客が買うという行動を起こす。まずは信頼を得るための「行動」が大事ということですよね。これも「当たり前」のことなんでしょうけれども、できていない「会社」も少なくないと思われます。

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