2010/10/31

初「松下」は、可も不可も...

人生と仕事について知っておいてほしいこと
人生と仕事について知っておいてほしいこと
  • 発売日: 2009/12/22
  • 売上ランキング: 22600


『人生と仕事について知っておいてほしいこと』松下幸之助
[21/186]BookOff
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆

まだまだ「多読」とは言えないまでもそれなりに本を読んでいる自分が初めて手に取る「松下さんの本」である。もちろん、読んでいる中で引用とか、「影響を受けた人」という類で名前は出てくるし、興味がなかったわけではないけど、どうも「経営」というイメージがあって、今置かれている環境とは違うだろうなあ、という「思い込み」がアタマから離れず...
この本は、著した、というよりも、「若手」に向けての講話、講演からの記述なんだろうと思う。そんなに厚くない、ページ数にすれば薄いほんでだけど、すごい読むのに時間を要した...一点は(単純に)読みにくい、ということ。文字にされた関西弁ほど読みにくいものはない(個人的、レベルですね)。もう1点が、「敢えて」深くよんでみようと思って、興味があることころは2回読みしたから、というのが理由。
...といっても、まだまだ自分が未熟であるが故、この本から何か薫陶を受ける、というところを見出すことはできませんでした...情けないですが、それしきことを見つけられず。数点あげるとすれば、

・賢いだけではいかんわけやな。そこに熱意がないといけない。賢いだけの人間は...理屈ばっかり言うから。
・むずかしいことよりも平凡なことのほうが大事である...些細なことをおろそかにしない心がけ。

誰あろう、松下幸之助の言葉であることが「重い」よね。よく目にするフレーズだけど、多分そういう本を書いている人も、ここから引用してる、要は元は「松下さん」なのかもしれないね。本を読んでいる上体ですら、「そういわれたら、言い返せない」重み、深みを感じる。やっぱり「思い」なんだよね。松下さんも「テクニック」のことは振れず、さらには「賢い<熱意」とまで明言される。そうなんだよね。それは今でもちっとも変わっていないんだよ。

あとは...いまだからこそ違和感はないけれども、松下電器(現パナソニック)を「公器」として捉えている、そしてそこで働くものへ、社会貢献を望んでいる、これってすごい。おそらくある程度の規模からそういうのが前面にでてきたのかな、って思う。まだまだ自分の環境では「社会貢献」とは恥ずかしくて言い出せないけど、少なくともお金を出して買っていただいている「お客様」にとって、「幸せ」をつかむお手伝いをしたい。なんか「キレイゴト」なんだけれども、最近思っていることです。社会貢献ではないけれど、こちら側のことばかり考えているのは限界がある。これに(ちょっとだけ)気づくのに20年かかったけど。

所謂「自己啓発本」とかの類とはまたちょっと違う、間接的にヒントを見つけにいく、そんな本である印象。流してよんでいては何も残らないけど、なにか「探しにいけば」みつかる。見つける。


人生と仕事について知っておいてほしいこと

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