2010/10/05

久々の「勝間本」悪くないねー


『自分をデフレ化しない方法』勝間和代⑦
[3/168]bk1
Amazon ★★
K-amazon ★★★

「勝間本」は、去年の12月以来。久々に読みました。本書のAMAZONレビューのみならず、Twitterの話題においても、結構風当たりの強い勝間さん。テレビに出れば何かとつぶやかれ、新刊を出せばあらさがしをされ...「有名税」なんでしょうかね。まあ、批評のほとんどが本や著者の主張とは違うところで言われているようなので、著作自体の価値は下がることはない(かも)。なんだかんだで私も「勝間本」7冊目です。著者別では多分一番多い。なぜか?本書でも感じたことだけど、「読みやすい」というのがひとつ。あとは、これだけ(あることないこと)言われている著者がどんな新刊を出すのか、っていう少々ひねくれた動機だったりもするけど。
本書は、タイトルにあるような「自分をデフレ化しない方法」については正直語っていない。ただ、デフレがよくないこと、その原因は日銀にあること、という著者の「本業」たる経済評論にかかる主張を貫いている。タイトルで期待をそがれた、というレビューもあったけど、それはそれ、今の日本の元気のなさ、その一因が、「デフレ」または「デフレ対策」にあるんでは?という主張。なぜデフレが原因なのか、どうすればいいのか、ということを経済のプロの目線で書いている本。その主張があっているかどうか、は別にして、「日本の元気、希望、感謝が失われつつある」それを、デフレ克服でなんとか盛り返そう、というのは、読んでいてイヤな気分になるものではない。なんとか教授のマクロ経済「学」よりもずっと面白い。その主張が自分の考えとあっているかどうか、というのは本の評価、ましてや著者の評価とはまったく無関係であり、著者に対して「バッシング」することが大勢を占めている、というそんな環境であるだけで、読んだ自分が感じる価値というのは、それに左右されるものではない。
確かに(ど素人の私が「評価」するのも変だが)著者の本は、結構「あたりはずれ」が多いのは事実。でもその中では「よかった」と思う。「感謝と希望を取り戻すために」繰り返される著者の主張を深読みする必要はない。ひとつ加えるとすれば、やっぱりどこかに少しでもいいので「自分をデフレ化しない方法」をも書いてほしかった。それは「次」なのかな。

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