2010/10/25

基本的なことだけど、重い。深い。

ビジネスで失敗する人の10の法則
ビジネスで失敗する人の10の法則
  • 発売日: 2009/04/21
  • 売上ランキング: 64301

『ビジネスで失敗する人の10の法則』ドナルド・R・キーオ
[17/182]BookOff
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆

「あの」コカコーラの社長が書いた「失敗の法則」。「成功する秘訣」を聞かれて、「失敗」する方法ならば思いつく、という発想で、逆説的な手法にてかかれた「アメリカっぽい」(個人的なイメージか)内容。
・リスクを取ることをしない
・自分を過信する
・官僚組織で運用する
・一貫性のないメッセージを送る
等々、これまでも目にしたことだが、「逆」にいわれると結構響く。これをやったら失敗する。さらにその「失敗」はすなわち経営層である「人」に起因するものだと、自らトップであった著者が説く。これほどの説得力はない。なかには、
・専門家、外部コンサルのいうことを全面的に受け入れる
といった、さらに皮肉が利いた「法則」も挙げられているが、基本的に、ここに掲げられた「法則」を集約すれば、
・「考える時間を持たない」
・「仕事への熱意を失う」
ことになるだろうと思う。これってつまり基本だったりする。字面だけをみてもこれをやったら成功しない、ということはすぐにわかる。でも、実はこれをしてしまっていないか。「考える」ことを放棄する、または考えないようにする、という行為を意図的に、あるいは無意識的にしていないだろうか。自分を振り返ってみるとちょっと怖い。これ(考えないこと)が「習慣」になってしまったら、(著者が「最も重要」という)リスクを取ることもしなくなる。官僚的な仕組みにする(考えなくてすむから)、熱意を失う....怖いねー。
じゃあ、「考える」ことを意識しよう。これって「意識」しないとできない。無理矢理でも意識すべし。だって、最も「考えなくてもいい」環境と思われる世界企業のトップがそう言っているんだから。「横綱がいちばん稽古する」的なことだよね。「幕下」がそうしなくてどうする。だから意識する。常に意識を持つ。
「逆」とはいえ、刺激をかなりもらえる内容。慢心していないね。すごいね。

ビジネスで失敗する人の10の法則

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