2010/10/15
ドラッカーとは無関係
『ドラッカー流 最強の勉強法』中野明
[11/176]bk1
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★
『もしドラ』が引き続き話題で、何かと目にする「ドラッカー」。『もしドラ』は読んだけど、本人の著書は実は読んだことがない。どうも敷居が高いイメージがあるのと、「マネジメント」は理論ではヒントが見つからない、という先入観もあって...しかしながら興味はあって、その名を冠した本書を読んでみる。どちらかといえば「勉強法」よりも「ドラッカー」の方に惹かれて購入した経緯。
そもそもの勉強テーマの選び方(社会人としての)から、時間の使い方や、読書の手法まで、「ドラッカーはこうしていた(だろう)」をベースに構成されているが、そのあたりの方法をドラッカー自身があまり直接的に残していないこともあり、本書の大筋はあまり「ドラッカー」とは関係ない。著者自身が説く「勉強法」であり、名前を戴いているだけ、という見方もできてしまう。しかしながらその内容は薄いものではなく、参考になるものも少なくない(実際に何か「勉強」を始めてみようかという気になった)。ドラッカーの名を被せなくてもいいのかもしれない。十分通用すると思う。著者自身があとがきで触れているように、「(著した本が)売れる困難」を克服するための手法のひとつか?と本筋ではないところで疑ってしまいがち...
「読書」法についての、「必要なところだけ読むべし」というのは、これまでもあったけれども自分の主旨とは異なる(梅棹さんの言う、「全体構成をつかむことが大事」ということは曲げない)けれども、テーマの見つけ方、継続するための手法(時間管理を含む)、アウトプットの重要性、等、実際に社会に出てから、著作を生業とするようになった著者の実体験も含めて、自分に突き刺さることはある。「アウトプット」これが(個人レベルにおいても)必要だという主張は、(正直出来ていない自分には)耳が痛いことではあるが、本を著さないまでも、なんらかの「アウトプット」は、「インプット」の前提として必須だろう。この「感想文」がそのひとつではあるのだが、なればこのクリエイティブを高める必要がある。そんな思いを強くした。1日時間が経つたびに「勉強」の重要性が増していく、そんな実感が日に日に強くなっていく。も1回自分を棚卸、洗い直すことをしてみよう。
ドラッカーの著書を読むのは...もう少し先かな...
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