2010/10/14
「高い」人はやっぱり努力している。
『組織に頼らず生きる』小杉俊哉、神山典士
[10/175]Library
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★
清原、中田など「成功している」人が、何故に「成功」しているのか。それを「自己理解」「認知」等のキーワードごとに分けて「解説」する内容。書かれたのが2004年ということを考えると、これらの有名人はもっと「ホット」だったのだろう。清原が何故に修行を行ったのか、そこで何を得たのか、等々あるけれども、例えば彼は本書が書かれた後、さらに「苦労」をしている。同世代の人間として見た目だけではなく、人間として彼が変わっていく姿を見るのは、かなりの刺激になっているのは事実。それを実際に文字にして読むとまたこれが受け止め方も変わってきて、さらに刺激となり。
本書の本質は「人間ドラマ」ではないのだろうけれど、どちらかといえば「考え方」や「モノの見方」にあるんだろうけれど、こうした「表を見せるために裏で努力をする人」というのを読むと、やっぱり「生き方」に寄ってしまうね。読む人それぞれによって読み方があっていいと思う。本になったから知ることのできること、そうでなければ表面的なことしか知らなかったこと。これは自分の「知識」にしなければならないね。
期せずして、前回読んだ『客観力』と同様に、「自分を高めること」の大事さ、枠にとらわれず信念を持って生きることの大事さ、時代の変化に適応することも大切でそれゆえ余計にこれらの「高める意識」が必要になってくること、それらが伝わってくる。以前勤めていた吉本興業の事例が中心の本の「続編」のような感じで、事例が各分野に広がって展開されている、そんな「続きもの」のイメージが(勝手に)自分の中で醸成されて、非常に読む進めるのがスムースだった。
タイトルから受ける印象は「独立・起業」の薦め、みたいなものがあるかもしれないけれど、著者も述べているが、必ずしもそれがベースではなく、企業内でもその「意識」さえ持っていれば、自分は高められる。そう、形態ではなく意識。これなんだよね。軽い言葉に聞こえるけど、「バランス」。
「表」で成功している人の考え方、生き方、努力、そんな刺激を受けて自分、自分たちも変わらなければならない。そして変えていかねばならない。そんな思いが強くなる。
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