『新幹線ガール』徳渕真利子
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K-amazon ★★★
本書を書いた時点で著者は23歳。アルバイトから正社員へ登用されてすぐに「個人別の売上NO1」になった「新幹線パーサー」。前職のホテル業は、「自分のやりたいことができない」理由ですぐに退職するなど、「今の若者」そのものだけど、本書のメイン「新幹線ワゴンサービス」という仕事については、その仕事に対するひたむきさ、熱さ、それがひしひしと伝わってくる。周りの環境がとてもよい、というのも(著者自信が話しているが)あるけれども、それとて、著者が常に前向きに仕事をしているが故に「引き寄せている」のだと思える。著者は「売上TOP」を狙っていないという。多分それは偽りではないだろう。「お客様のことを思って」「お客様がどうしてほしいか常に考えて」いる姿勢が、すなわち「売上」を高めている。つまりは「売ろう」ではなくて、結果として「売れている」のだろう。
「お客様にきめ細やかなサービスをすれば売上は後からついてくる」
こう言えて、そしてそれがまったく違和感がないのは素敵なことだね。かっこいい。
そんな著者が言う。売上が伸びない理由は...
・自分がきめ細やかなサービスをしているつもりになっているだけで、自己満足でしかない
・お客様にお薦めすえる気持ちが足りない
・お客様が何を考えているか想像力が足りない
うわっ、本質かもだ。お客様が相手のビジネスである限り、新幹線のワゴンサービスであろうが、通信販売であろうが、同じだよね。「自己満足」これ怖いね。間違った方向に進んでいないか...常にこの「基本」に帰る必要がある。著者の素直な書き方から、素直に「基本」を考えるきっかけになった。
著者はこの時点で23歳。もちろん会ったことはないけれども、息子の嫁にしたいくらい「いい娘」だなあって思う。でも22歳も離れてるなあ(苦笑)。読んでいて気持ちよくなった本です。
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