2010/06/06

「営業」には響くんだろうか


『かばんはハンカチの上に置きなさい』川田修
[7/89]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

仕事でおつきあいのある人から薦められて読んでみる。プルデンシャル生命でトップセールスマンである著者の「成功術」がつづられている。タイトルからわかるけど、靴を脱いであがる場面(保険の契約はそういうことも多いのであろう)で、かばんを置くときに「床が汚れない為に」ハンカチを敷いてその上に...という話。特に「営業」ではない自分にとっては、これが「マインド」の話、つまり、お客様のためを思うことでそういう行為が自然にでてくるようになることが大事、というのがよかったんだけど、若干著者の主張が、こうしたほうが「営業的に」受ける、というテクニック論調である気がして...
なんだかそういう見方になってしまうと、「営業テクニック」色が強い本であるように思えて生きて知った。
確かに著者はそんなテクニックを駆使するだけでトップになったのではないだろう。マインドがなければできる話ではない。しかも著者の業務成果点は「紹介件数」だという。これってそうとう顧客との関係性が出来上がっていなければできるものではない。そういう「関係性」構築のために著者が何をやってきたか、どう考えているのか。そこが書かれているんだとは思う。だけど自分には伝わってこなかった、というのが本音。
なんとなく見えてくるのは、著者も若い自分は、必死になってあらゆる手を尽くして数字を作っていったのだと思う。そこには社内での競争、同僚を蹴落としたり、かならずしも顧客のための提案ではなかったり、とかもあったと思う。そこから現在の著者のマインドに「変化」するのに何があったのか、何がきっかけになったのか、そんなストーリーを読んでみたい。著者がトップセールスマンであることは間違いないので、その本質を語れるのは著者しかいないのだから。
本書は「営業」には響くんろうか。この本を薦めてくれた人も、そう「営業マン」である。
営業担当者でなくとも、本質は同じはずだよね。本書の中では営業マン向けに呼びかけている箇所が多いのかもしれない。なんとなく違和感を感じたことは事実だ。


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