2010/06/08

考え方に共感!


『「先読み力」で人を動かす』村中剛志
[8/90]Library
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

プロジェクトマネジメントにおいて、「プロアクティブ」先を読む力というのが有効である、という考え方を綴った本。「プロジェクト」という言葉をどの範囲でとらえるか、だけれども、「先を見通して打てるべき手は先手を打っておく。それによって結果、効率的になる。」という考え方には同感。同時に「後追い」の仕事ばかりをして、一見「仕事をしている」ように見えるが、それは生産的ではない可能性がある、という指摘にはドキっとさせられる。
プロアクティブなスタンスで仕事を進めるための手法を、そのツール(時間管理のためのスケジュールとか)も含めて紹介しているが、これに関しては、それぞれのプロジェクトの性格もあるので、そのまま使えるかどうかはわからない。自分の仕事(大きく「プロジェクト」と捉える)で見た場合にも、それをかなりアレンジする必要はある、と思えるが、でも「やってみる」気にはなった。チーム全体が「プロアクティブ集団」になれるよう、まずは自分がそうなる必要がある。これは繰り返し説かれていたが、まさにその通りだろう。概念的にでも「先手」という進め方を理解できれば、永遠の課題でもある「共有(情報、意識含む)」や「意識改革」につながると思われる。自分から第一歩。確かに自分が従事している「業務」の大部分は「リアクティブ」=後手の作業であるような気がする。リーダーがこれではいけないんだよね。身にしみるなあ。よく言われるように「セミナーや本で共感する人は多い。けれどそれを実行に移す人は極めて少ない」というところに嵌まらないように...実行するのみだ。実行する対象は目の前にある。たくさんあるのだから...
そのあたりの自分への意識改革(行動改革)のきっかけにはなりそう。本書の大部分は、どちらかといえば「方法論」=テクニックの紹介のように感じられたのは残念。冒頭に書かれているように著者は、「ツールとマインド、両方を持ち合わせていないといけない」という考え方をお持ちだと思うが、少し「ツール」に寄っているように読んでしまった。

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