2010/06/12

”異次元”な感じはぬぐえない...


『スープで、行きます』遠山正道
[9/91]Libary
Amazon ★★★★
K-amazon ★★

商社から「社内ベンチャー」を起こして、異分野の「食」に挑戦、失敗を乗り越えて「勝ち組」となるまでのサクセスストーリー。そしてさらに挑戦は続く...という「感動モノ」のはずが、どことなくノリきれない。なんでだ?「あの」SoupStockTokyoのアイデアから企業、そこにあった失敗とそれを乗り越えたもの...興味がないはずはないし、期待通りの展開。でも...「感動」がない、というか「熱い」感じが伝わってこない、というのか。
著者(=起業、社長)が、一流商社マンであるが故の「へだたり」なのか「嫉妬」なのか、それともあまりの成功レベルに想像力がついていかないのか...食へのこだわりとか、チームワークとか。書かれている何倍も苦労されて今があるんだろう。成功していない(さらに挑戦すらしていない)自分がなんやかやいう資格はまったくないし、ましてや否定するものではない。けど、なぜか現実感が...距離があるんだよね。お最初から最後まで。けして高飛車な書き方ではないし、読後の感じイメージもよいんだよねー。AMAZONのレビューにも見られるけど、「きれい」という言葉が一番当てはまるね、「きれい」すぎるくらい。
ちなみにこの店は興味はあるけど入ったことはない。スープのお店だというはわかってたけど、「こだわり」はわからなかった。大抵はこういう本を読んだ後にその店に興味を引く(パタゴニアとか)んだけど、スープのお店に行く興味はわかないなあ、いまんところねえ。
自分に置き換えると、これほど「起業」精神は宿っていないけれど、彼の「こだわり」や、チームへの考え方など、所謂ビジネス本が指南するようなものとは違って、個性的で情熱的だ。これは参考になる。手法を真似ることはしないけれど、マインドは真似できる。刺激、にしたいね。店を見る度に「刺激」を思い出せるようになれば読んだことがプラスになる。





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