2010/06/15
あまり「女性」を意識しなくても...
『女性を輝かせるマネジメント術』恩田饒・山岸和実
[11/93]BookOff
Amazon ★★★★★
K-amazon ★★★
女性メンバーが大半を占める今の環境。多分この本を買った時点では、「それ」が要因たる悩みがあったんだろう...実はこのあたりの「ノウハウ」を書いた本は意外に多い。でもあまり役立たない。というのは、読んでいるうちに、「何も女性に限定する必要はないんじゃないか...?」って本質的な疑問を持ち始めてしまうから。途中までは「そうそう、そうなんだよなあ」って同調する場面も多いんだけど。この本も「その他の」本と同じルートをたどった。基本が見開き2ページで一話完結なので、「ん?なにが言いたいんだ?」っていうのもあったり、共著ということで、別の方のコラムが間に挟まってしまったりで、少々流れが悪い印象はあり。
基本的に「承認」だとか「理性」「感情」だとか、よく出てくるキーワードがちりばめられている。著者の言いたい根本(と思われる)は、「女性を尊敬すること」であり、つまりはチームワークだったり、コミュニケーションだったり、「女性」に限定されることではないかもしれないが、それはそれで「チームビルディング」として必要不可欠のことであり、なんらかの参考にはなった。刺激になったかどうかは微妙だけど。
二つ特にあげるとすれば、
「肯定力」という言葉。ときに否定から入る話し合いの場、という場面もでてくる。でも「肯定」することで女性は、いやチームメンバーは自分の存在価値やモチベーションを確認できるのだろう。これも「あたりまえ」のことなのかもしれないけど、フレーズとして「肯定力」というのがあると、ビビッドだと思う。これ、使う。
それから、ヘレンケラーの言葉として引用されていた、
「人間は、高く舞い上がりたいという衝動を持っている」
この言葉、ヘレンケラーが言ったから、という点でさらに重みを増しているけど、そういう人間の本質を頭ではなくて心で理解することが大切、と説いている。うん。これまで「アタマで」というアタマがあったことは事実かも。「ココロ」。難しいけど、これが「共有」する本質かもしれない。「アタマ」で共有しようとする試みは結構「行き詰まり感」があるからね。これは社員間でも、ビジネス(お客様)でも同じことかもしれない。
深い。
どうでもいいことだけど、著者のお二人が男性なのか女性なのか、そこに疑問をもって最初は読み始めた。途中でわかったけど。最初からあかしてくれればいいのに、ってちょっとだけ思った。
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