『アニマル・シンキング』ベラ・ブライヘル、サリー・バルエル
[3/85]Bookoff
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K-amazon ★★★
クリエイティブなアイデアとはなんぞや?そしてそれをひねり出すコツはあるのか?仕事だけではなく、日常でも「意思決定」をせまられる場面は相当にある。そんなときに「クリエイティブ」なアイデアを出すにはどうしたらよいのだろう。これは仕事上というよりも自分自身のスキルアップとして重要なポイント。著名なアイデアマンだけではなく、身の回りでも「あーそんな考え方があるんだよね。すごいな。自分がそういうアイデアを出すためには何が不足しているんだろう」って思うことがある。これを本という情報から身につけるのは困難だとは承知しているが、なんらかヒントがほしい。んで、この手の本はわりとよく読むほうだ。
そんな中でこの本はちょっと変わったアプローチ。タイトルからも想像できるが、ジャングルの動物たちが、人間のジャングル進出を阻むためのアイデアを、それぞれ自らの特性を元に考えていくストーリー。
ライオンは、「組織マネジメント」を軸に考える。誰が何をやるのか、その結果全体はどうなのか。
イヌは、相手に与える印象を変えることをベースに考える。自分の認識を変えれば相手のそれも変えられる
チンパンジーは、すでにあるものを「モノマネ」することでバージョンアップを考える
シマウマは、白黒両面からモノゴトを見ていくことをベースにする。
コウモリは、モノゴトを逆の視点からみていくことでアイデアを出していく。
カメレオンは、状況に応じて対応策を変化させていくことをベースにする。
チョウは、ひとつのパターンに閉じこもらず、解決策を進化させることをベースに考える。
...等々、動物たちの特徴を元に、考え方をそれに当てはめ、視点の多様化の重要性を説いている。
面白い。読み物としてもイケテるし、考え方のバリエーションを増やすために「シマウマのように考えてみる」という発想で何かが見出せるのかもしれない。前半の「動物たちの物語編」に比べて、後半の「解説編」はやや、つまらない感じもしたけれど、考え方、そして「考え方を生み出す考え方」として興味深い。ただ、今の時点では(読み終わったばかりで目の前に「例題」がみあたらない)これらをどうやって生かすのか、そもそも果たして生かせるのか、それはなんとなく「不安」である。というか見出せていない。なにかにぶち当たったときに「シマウマだったら...」という発想に、まずその発想ができるのか?近々に「テスト」
する場面は現れると思うけれども...
後半の「解説編」で言われている、「ワークショップがあるんで実際にはそちらで」みたいな案内なんだけど、これって気になるなあ。みんな動物のカブリモノでもするのか(笑)。ひとりでやるより複数でテストしてみたいね。残念ながらおそらくワークショップは日本ではやっていないのだろうけれども...
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