- 知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)
- 発売日: 2009/11
[19/226]BookOff
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆
最近になって、よ~く見かける池上さんの本。本屋でもテレビでも、新聞でも。これまでに読んだ池上さんの本とは違って、この本は「ニュースを理解するための基礎知識」的な内容。特に「国際」ニュースを理解するための知識として、その背景、歴史、それらを池上さんの「わかりやすい」解説でおしえてくれる本である。「売れっ子」の理由は、わかりやすい解説がもちろんベースになっていると思われるが、この本も、「国際問題」という難解な、自分にとっても苦手な分野の解説を分かりやすく説明してくれる。一度読んでおくのは必要かもしれない。読んだあとからニュースの見方が変わる!...とまでは正直言えないけれども、最初っからの「拒否反応」は少なくとも回避できそうだ。
けれど、どうもこの手の内容の本は、「タイムリー」な情報が(より)有効であって、活字になった後に当然に情勢が変わることがありうるので、「ふるい」情報になることが多々あるかと思う。また、背景や歴史レベルを超えて、自分の考え方や予想を記すと、本が出た後に逆の結果になる場合も当然ありうる話で、本にするにはリスクが高い。けど、「背景」だけの本は、内容的につまらない(教科書っぽくなりがち)。この本がつまらない、とかではないんだけど、これまで読んだ本に比べると「淡々」という印象があるのは、そういう理由があるんだろうね。だから、こういう時事内容が中心の場合は、もっと即時性の高いメディア(テレビ、新聞、週刊誌など)のほうがいいね。特に池上さんの場合は、テレビで解説を見たほうが、ずーっといいと思う。
この「感想文」を書いている後ろで、ちょうど池上さんの番組をやっている。年末年始、特番もありそうだよね。多分、見ます。だって面白いですからー。
知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)
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