- テレビは見てはいけない (PHP新書)
- 発売日: 2009/09/16
『テレビは見てはいけない』苫米地英人
[4/211]BookOff
Amazon ★★★☆☆
K-amazon ★★☆☆☆
電車内広告でよく新刊の広告を見る苫米地さん、これまで読んだことがなくて、「1冊くらいは...」という気持ちから選んだ本である。タイトルにあるが、内容としてはもっと大きく「メディアに左右されてはならない」「メディアは偏った考えである」ということであり、つまりは「メディアリテラシー」を身につけないと大変なことになるよ、というメッセージと受け取った。
が、それ以上でもそれ以下でもない。テレビをはじめとするメディアが一方的な考えである、と主張すること自体も、ある意味「一方的」ではある。フラットな考えを持つためにはやはり両社の意見、考え方を身につけた上で、「見抜く」ことが必要だろう。インターネットの情報についてはほとんど触れられていないけれども、特にこれについては「見抜く」ことが大事で、多少なりとも多くの人が「懐疑的な」見方をしていることと思う。テレビも同様、ということにすぎない。感覚的にも取り入れやすいことで、新しい発見ではない。主張が強いので、著者自身が「洗脳」しようとしているように(穿った)見方をしてしまう。「テレビはダメ」といっているが、じゃあどのように「使う」のか、という点もなく、自分がかかわっている「メディア」が正しい、という主張にすり変わる。なんとなく「宣伝」っぽい。
それにしても、脳の研究者であり、著者であり、新興宗教の信仰者を脱洗脳したとか(これ、知りませんでした)、媒体を持っているとか、芸能プロダクションを持っているとか、なんでも「持っている」人である。どんな人なんだろう?あまりに「なんでも」という感じで、「本業」が何であるのかつかめない。誰?
テレビは見てはいけない (PHP新書)
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