2010/12/22

「不思議な算数」はなかったけど...

『「とりあえず、生!」が儲かる理由』江間正和
[14/221]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★☆☆☆


昼は店舗コンサル&夜は店のマスターという、「実践」コンサルの書いた、飲食店の「謎」解き。...50の質問に答える形で進んでいく内容。自分の今の環境(そしておそらく将来も)では、「お店」を出すことはないとしても、ECサイトという、言ってみれば「お店」を運営する立場としては、興味関心はある。そこに信念的なものであってもヒントが見つけられればいい。直接的ではない、こういう類の内容からの方が、何か見つかる可能性はあるんだよね、意外に。
さて、店を持つためにはいくらくらい必要なのか、その心構えは?等々、シンプルな「Q」に対して、著者が「A」を「コンサル」していく流れである。副題にあるような「飲食店の不思議な算数」は、どこにもなかったけれども(「あたりまえの」算数はあった)、誘客の考え方=直接的に効果を見込めるだけでいいのか?、とか、費用の考え方=必要なものに使う。不要なものに使わない、とか、当たり前だけれども、苦しくなると、目が曇るとつい見失いがちなものはあった。これらはリアルの飲食店も、一緒だなあ、って。オーナーとしての気構えとか、責任感とか、そのあたりが(奥ゆかしくも)あまり出てこなかったけれども、実はそのあたりをもっと知りたかったな...という消化不良はある。そして「トイレが詰まったときにクラシアンは安い」的な、それこそ「不思議な算数」ではないところもいくつかあったりしたが...このあたりは「本当に現場にいる」現実感、ということなのかな。
もしも本気で飲食店を出すことを考えている人には多分不足だろう。ちょっと引いた(余裕のある)立場から読めば、「軽い読み物」としては読み切れる。タイトル(特に副題)に惹かれてしまうと、(自分のように)「えっ?」となる可能性が。

「とりあえず、生!」が儲かる理由 飲食店の「不思議な算数」2 (セオリーBOOKS)

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