- 人生の軌道修正 (新潮新書)
- 発売日: 2009/04
[15/222]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆
トシをとるってどうなることなんだろう?もちろんトシをとった自分はわかるわけがないので周りを見て想像するだけだが...多分、自分が小学生の頃に、「大人になったらどうなるんだろう?」って想像したのと変わらないんだろうな。でもなってみると意外に「変わっていない」自分がいたり。もちろん体力的な変化はあるし、さらに「老い」に向かっていけば、明確な「現象」も自覚せざるをえないだろう。けれども、これって今考えてもしょうがないところもあって、あんまり「変わらない」かもしれないし、自分は自分だし。ってラクに考えるしかないよね。
すごくいいタイトルだと思う。特に自分くらいの年齢に達するとおそらく誰もが一度は考えるようになるポイントではないかと思う。これまでやってきたことの振り返り。これから進む道の見え方。周りの環境の変化。肉体的、精神的な変化。諸々、少し「引いて」観ることができるようになって、それが自分を見つめなおすきっかけになったりして。考えるんですよ、この時期。思春期や青春期のようにね。そんなに「希望的」ではない分、表に出にくいけど、でも真剣なんですよ、オヤジなりに。
という意味でタイトルの「ビビッド」度合いに比べると、その内容は今ひとつインパクトに欠ける印象が。著者自身最後に言っているように「あちこち脱線する」のが読みにくいし、小見出しについてもまるで広告宣伝のようにインパクト勝負で内容がついていなかったり。そんな中で、自分なりに「読んだ」のは、
年取ったって、普通の人間。無理せず、期待せず。自由に楽しく。
というおおらかさ、かな。自分らしさ、っていうのかな。ところどころ、例えば「インプットをしたらアウトプットすべし」とか、なんか唐突な「ノウハウ本」的な箇所もあったけれど、本質は「気楽に行こうよ」的なところではないかと...著者のホントに言いたいモノとは違うかもしれないけど、結構自分にとっては「いい」ポイントではないかと前向きに捉えているんで、まあ、そういうことでいいんではないかなあ。深く考えて悩んじゃうよりはいいよね。
人生の軌道修正 (新潮新書)
0 件のコメント:
コメントを投稿