- お客さまの記憶に残るお店のリピーターをつくる35のスイッチ (DO BOOKS)
- 発売日: 2012/07/25
『リピーターをつくる35のスイッチ』眞喜屋実行
[3/138]
Amazon ★★★★★
K-amazon ★★★★☆
実店舗でも、無店舗でも、最近聞かれるのは「新規のお客さんが少ない、減った」という言葉。それでも宣伝、安売りで体力勝負にでるのか、既存のお客様に目を向けるようにするのか、企業としての選択が迫られる。
傾向としては、「既存のお客さんのリピート」という流れにはなっているようだ。それに関する「ノウハウ本」も増えているような気がする。そして、「リピート」に目を向けることを徹底している企業が、結果として新規のお客様も増え...という好循環が生まれている、という話しも聞いたりする。
無店舗販売、つまり通信販売では特にその傾向があるのだが、「新規」向けの広告の費用対効果の悪化が叫ばれて久しい。よくあるのが「定期コース」という手法で、リピートを「仕組み」化するモデルである。これも若干だけれども、やり方によっては「企業側の都合」というのが見えてきてしまっているようだ。
本書は、実店舗でも運営経験豊富な著者が、その「リピート」する仕組みを解説。しかしながら、コンサルの先生たちが説くような、「ツール」「数字」「費用対効果」という視点ではない。そもそも、なぜお客様はそのお店でもう一度買う気持ちになるのか、といった本質的なポイントを、自ら「お客様としての」視点を忘れないようにしながら見つけていく、といった手法である。
本質がここにあった。実店舗でのやり方、考え方が直接的な内容だけれども、もちろん通信販売や、あるいはサービスの提供によるビジネスにも当てはまる。実際に、自分の周りの案件に当てはめながら読み進めてみる...結果として、かなりの度合い、参考になります。
実際に、ここからヒントを見つけて、実行に移してみようと動き始めたことも既にある。それが「ヒット」かどうかは結果を待たなくてはならないが、「動き始めた」こと自体にも価値はあるはず。マイナスには絶対にならないのだから。
副題にある「お客様の記憶に残るお店」になるにはどうすればいいのか。「いい店」どまりを脱却するにはどのようなアクションをしていけばいいのか。根本的なことは、よく言われる「関係性」だとか「お客様の立場に立って云々」といったことだけれども、本書には、「その先」のヒントが隠れています。何よりも「現場」で考え抜いて、実行し続けた著者だからこそ、そのマインドが伝わってきます。
商売を営む人、経営じゃなくとも現場である人も、ベテランも若手も、店舗でも無店舗でも、これは読んでおく必要がある。そしてアクションにつなげれば必ず何かが変わってきます。「実行」しなければ、というのもビジネス本ではよく言われることですが、本書のプラスは、その「実行する」敷居が低く、すぐにでもアクションできるようなヒントがあり、そのような考え方に変われること。
著者及び著者の活動にも注目。より多くのヒントを得るためにも、もっと知りたい、そう思わせるものがあります。
【ことば】...お客さまに満足してもらえない売上は、リピートにつながることもありません。お店の「売りたい」という意向だけで強引につくった売上には、あまりいいことはないのです。
まさに体感していることのはずだけれども、月末で数字が不足しているときはその「大原則」よりも、「短期」を求めてしまうことが繰り返され...まだまだ足りないですね、自分の中で不足しているものを指摘された感あり。自分の身に置き換えればわかるじゃん...って何度も気づかされた本書でした。
お客さまの記憶に残るお店のリピーターをつくる35のスイッチ (DO BOOKS)
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