2012/08/07

「2番打者」タイプだと思っていたが...

2番打者論
2番打者論
  • 発売日: 2012/04/19

『2番打者論』赤坂英一
[5/140]Library
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「脇役」のイメージが強い「2番打者」、特に学生時代の野球は、エース、4番打者、もしくはトップバッターに光があたりがちだ。「ライパチ」のような未熟さもない代わり、どうも目立つことがない2番打者。でも、プロ野球においては、その価値が高いのだ。

通常の打者の成績は、数字で表される。打率、本塁打、打点、盗塁、出塁率...これが高いと評価され、プロ野球であれば年俸に跳ね返ってくる。ところが2番打者になると、これらの数字だけでは評価しきれなくなる。
状況に応じた対応を要求されるからだ。前のバッターが出塁した場合とそうでない場合。点差とリード、アウトカウント。出塁した選手の盗塁の確率。相手ピッチャーのコンディション...もちろん、2番打者以外は考えなくてよい、ということではないが、出塁率の高い選手が1番打者としてラインナップされることが多いから、当然に「考える」場面は誰よりも多くなるはずである。

イメージとしては、本書にも出てくる、ジャイアンツ川相、ドラゴンズ井端、ブレーブス蓑田...地味だけれど「職人」的な選手たち。ただ、彼らも学生時代から「いぶし銀」だったわけでもなく、プロでレギュラーを取るくらいだから、「エースで4番」的な絶対的な選手だったのだろうと思う。
そんな人たちが集まるプロの中で、「自らの役割」として地位を固めていったということだ。

プロ野球というフィールドは、チームが勝つ、という目的がある一方で、「プロフェッショナル」であるべきだと個人的には思っている。お金を払ってまで球場で見たい選手、プレーというのがあるからこそ「プロ」であると。川相選手の場合は、まさに「プロ」の域まで高めた2番打者であるのだと思う。現役の時に「見たい」と思ったからね。そこでいうと、本書で紹介された「今の現役」2番打者は、まだ「見たい」と思うレベルまで達していないかも...と偉そうなことを思う。

地味であっても、「プロ=職人」の域に達するまで、徹底してやり「続ける」ことが大事なのだなあ、と改めて思う。「犠牲バント」という言葉に表されるように、献身的なチームプレイというのが2番打者に求められる最大のものかというのがアタマにあったが、さにあらず。時には「1番打者」のようにもなり、「3番打者」のようにもなれる柔軟性も必要だということだ。

自己診断してみると、自分で「2番打者」的かなあ、と思っていた。出塁率の高い1番打者と得点力のあるクリーンナップを「つなげる」役目。おそらく間違ってはいないと思うが、ポイントはやっぱり、「職人の域まで達することができるか」
ということだね。「プロフェッショナル」でありたい。

【ことば】「2番を打つなら、そこそこの2番ではいけない。このチームで2番を打つのはおれしかいない。そういう実力とプライドを持った2番にならないと」

「世界一」の2番打者として、そして指導者となった川相の言葉。これはこと「2番打者」ではなくとも、普遍的なことなのだろうが、極めた人が言うと、やはり「強い」メッセージが込められる。

2番打者論


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