2012/08/14

読むだけでは価値半減。やらなきゃ!


『金がないなら知恵をしぼれ!』岡崎太郎②

[9/144]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆

著者のセミナーを一度聴講したことがあります。「通販コンサルタント」として著名な方ですが、確かに「オーラ」というか、「勢い」がありました。敢えて「演技」の部分もあるかと思いますが、ガンガン攻めるタイプとお見受けします。

通販のみならず、BtoCの事業において「新規顧客」獲得が困難になっている事実はあります。これは人口そのものの減少もあり、また、参入する企業が過多になってきていることもあり、商品の差別化が困難になってきていることも、デフレ傾向で「安値」であることが最大の武器になってきていることもあります。

確かに差別化が困難な状況ですが、商品(内容、スペックなど)で差別化できないとすれば、「サービス」や「組み合わせ」などで対応するステージなのだと思われます。そのためにできることといえば...基本に立ち返るようですが、「アイデア」なのです。つまり、「考えること」が大切。

というところまではほとんどの人がわかっている。であれば、「アイデア」を生み出す力をつけること、そのための知識を蓄えることが重要になってきます。ただし、知識を蓄えることがゴールではありません。その蓄積された情報をベースに、好奇心というアンテナを武器に、アイデアを生み出すこと。そして何より大事なのは、それを「実行」してみること、だと。

本書では、その「アイデア」を生み出す力をつけるヒントが語られます。一見「型破り」な発想ですが、ここに掲載されているアイデアそのものに対して「いい、悪い」の判断をする必要はなく、そのアイデアを生み出すに至った著者の、発想「力」に注目するべきでしょう。

そして、本書の中でも度々登場していますが、「提案したけれども実現されていない」というクダリ。差別化できるようなアイデアはそうそう「当たり」がでないものと考えなければなりません。そんなに簡単なことではない。だからこそ(可能な範囲で)まずはやってみること、そしてその結果をツブサに検証することが肝要だと、改めて思います。

「考えること」の重要性は確かにある。それだけは疑いようのない事実であり、それを追い求めていくしか方法はない。努力しない先に答えは見つからないのだから。タイトルにあるように「知恵をしぼる」ことで光は見えてくるはずだ。苦しいけれど、逆にいえば「金がな」くても、アイデアでたどり着ける先がある、ということはモチベーションにもつながる。

例えば、Facebook、twitterなど「ソーシャルのビジネス活用」。これなんかは、金をかけてどうこう、ではなく、アイデア次第で盛り上げるかどうか、という新しい仕組みである。そして「考えること」と「実行力」が成功に近付く最大の要因となるのだ。

 
本書は、自分が持っている著者のイメージ通りの内容でした。だから安心できたのだけれども、敢えて読む強い理由も見つからなかったのも事実。そう、岡崎太郎さんは、実際に「ナマ」で見た方が、圧倒的に刺激をいただける方です。

 
【ことば】 だれもがアイデアマンだと僕は信じている。世界中のだれしもが毎秒毎分インスピレーションを感じている。

多くの人が、そのインスピレーションに「気づかない」と著者はいう。「きわめて揮発性が高く、いつのまにか...消失してしまう性質のものである」というインスピレーションを、カタチにすること、これがポイントだろう。そのための「思考の基礎」、推進力としての「好奇心」をあくまで高めていきたい。

金がないなら知恵をしぼれ!ビジネス着想100本ノック


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マインドマップ的読書感想文
文京の街角

 


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