- 残念な人の仕事の習慣 (アスコムBOOKS)
- 発売日: 2010/09/20
『残念な人の仕事の習慣』山﨑将志②
[6/121]
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ゴルフ場の朝食をゼロにしたことによって起こったこと、ビジネスホテルに大浴場がある理由、いわゆる「WIN-WIN」の関係になるためには、「アイデア」が必要である。そしてそのアイデアの源泉は、「相手」=お客様、関係者との関係性がポイントである。そして「自分で考える」ことが重要...
ここにあげられた事例は、「はっ」とさせられるものも多い。その思考回路を何とか自分の目のまえの仕事で活かせないかと、考え抜くことが重要である。
若干、そこに「ビジネス」的な発想が加わり、非効率の業務の改善や、(当然ではあるが)将来的な利益、という側面が見え隠れするものの、特にこれからのビジネスにおいて「アイデア」というものが最も重要であることを再認識した。
餃子の王将の事例、半額メニューの実施において、単なる客寄せ宣伝効果のみならず、それによって料理の技術が向上することをも目論む戦術であったり、大手スーパーが実施する買い物袋不要の2円引きを、他の業態、業界で展開するようなアイデアを創出したり。
考えれ見れば、チャンスは目の前にあるのだね。少なくないチャンスが。
一方で、餃子の王将のような取り組みは、ある程度の「体力」が前提として必要になる。そもそもその「体力」が下限に近付いており、「今日明日」の問題に直面しているケースも少なくない。そのあたりに適応できる事例は少なく、より一層の「アイデア」を生み出す必要がある、と再認識....けれど、これって考えてみれば「あたりまえ」かもしれない。ここで改めて指摘されることじゃないけれど。
そのアイデアを生み出すためには、個々人の経験値、発想を生み出す資質を上げることが重要である。自分の考えだけではなく、当然に「相手」のことを理解、共有する考え方がベースとなる。企業の成功事例以外には、その「個人」にスポットを当てた「残念じゃなくなるためには」ということが指南されているのだが、こちらは多少、ご本人の「好み」に合わせているようなイメージが...
「○○円になります」確かに会計時に言われる「~になります」には自分も違和感だけれども、ここで取り上げなくとも...という印象が。
あげていただいた事例から学ぶ点は多い。「残念な人」の事例についても、(反面教師のような使い方で)活かす方法は考えられるだろう。著者が言うように、日常で接している場面も、受け流すだけではなく、「ビジネスに活かす」という視点を持っていれば、チャンスは見つけられる。
【ことば】あなたの選び方のこだわりが、相手からの選ばれ方と比例する可能性があるからだ。なんでもいい加減に選ぶ人は、いい加減に選ばれる。安いものばかり選ぶ人は、安いかどうかで選ばれてしまものだ。
物理的な事情もあるけれども、「安いものばかり選ぶ人」になりかかっている自分に気づく。「安物買い」と「節約」は違う。ただ、値段ばかりにこだわっていると人間が小さくなる感覚は、ある。大きく見せる、というよりは、小さくまとまらない、「賢い」スタイルでありたい。
残念な人の仕事の習慣 (アスコムBOOKS)
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nigredoな日々
考えるための書評集
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