2012/07/06

「リクルート」っぽい。学ぶ点たくさんある

断らない人は、なぜか仕事がうまくいく
断らない人は、なぜか仕事がうまくいく
  • 発売日: 2010/08/27

『断らない人は、なぜか仕事がうまくいく』田中和彦
[5/120]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆

「事件」当時にリクルートで、広報室課長。その後「やりたかったこと」である映画業界、現在は、人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサー。自分より9つ上の年代の著者であるけれど、略歴みただけでもかなり精力的だ。

その源は、「断らない」ことだという。新卒で望んでいなかった「人事」配属になったことから始まった考え方で、声をかけてくれた案件に対しては原則「断らない」姿勢を貫いていらっしゃる。当然に自らの業務は増えるけれど、そしてその増えた分に対しての報酬の伸びは比例していないけれど、必ずそこに何かを得て、そして自分を高めてきた。
そんなご自身の経歴を「実績」として、断ることによるチャンスロスを憂い、特に若い世代に対して積極的にやってみることへの重要性を説く。

冒頭に書かれていたように、基本的には若い世代へのメッセージである。自分世代は「対象外」であるが、それこそその理由をもって「断る」ことをせずに読んでみた。何より著者が、リ社の後、映画会社やその他のフィールドで、40代に入ってからも積極的に「新しい」フィールドに挑戦している姿に、勇気をもらえたのが大きい。

「断らない」ことの重要性はもちろん理解する。そして「その場では」経済的なメリットがない案件でも、真剣に取り組むことで、金銭以外のプラスが「必ず」生じることも実感できる(もちろんその「将来的な」メリットのため「だけ」に取り組むわけではない)。
そして著者の奨める「兼任のススメ」も理解できる。自分の枠が、視野が広がること、人脈がひろがること、 時間の使い方を工夫するようになること、体感としても理解できるのだ。

ここでいう「断らない」ということは、すなわち「新しいことへの挑戦」と理解する。著者のいう「これまでやったことのある範囲内でしかやらない」では、まさに自分自身の成長がない。そして年齢がいくつになっても人間は成長できるのだ、

若い世代には時間がある。若くない世代だって、実は時間は「つくれる」のだ。彼らと同じような時間の使い方をしていたらいけないけれど、彼らのもっていない「経験値」を元に、そして時間の価値を十分感じていることを背景に、 スピードアップ、効率的に時間を使えばよい。
若い世代向けのメッセージであっても、オヤジ世代の自分でも十分受け止めた。自分にだって出来るのだ。

一部テクニック的な部分もあるけれど、基本的には「アクション」してなんぼ、というメッセージである。逆に「若い時に十分動けなかった」という反省意識のある世代の方がビビッドに刺激を受けるかもしれない。

この本を読んで、まさに「今」取り組んでいるビジネスに対しての考え方を少し修正しました。こういうのは「縁」だと思うし、それを十分に感じて取り組むことも大事だと思いまして。あとは前を向いて走るだけだ。

人生、どこで何がつながるか、分からない。だったら、どこかで「つながる」かもしれないことを、「断らない」でたくさん経験しておいたほうが、面白い。その先に何か待っている可能性が高まる。今も大事だけど、未来も大事だし、未来があるからこそ今がある。


【ことば】...チャンスは万人に平等に降りてくるものだと思っています。要するに、それをチャンスだと思ってつかみ取るのか、何とも思わずに見逃すかの違いなのです。

それが本当にチャンスなのかは、一度受け入れてやってみるしかない。見逃したら最高でも「ゼロ」。やってみて駄目なら、最低で「ゼロ」。だったらどうすればいいかは明白だ。

断らない人は、なぜか仕事がうまくいく


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