2011/12/29

これを「きっかけ」として、「次」がより大事。


『さくっと3行でわかる ビジネスマンとして知らないと恥をかく500人』齋藤孝⑤
[18/225]
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★★☆

40年以上も生きていると、それなりにインプット情報は多くなる。そこで「貯めたもの」をどう整理できているか、で、「できるできない」って変わってくるんだろうなあーって思う。あと数年すれば、「インプットしたこと」自体を忘れてしまう、「引き出し」を開けようとする行為すら面倒になってきてしまうかも...(すでにそんな前兆も...)

そんな人にも便利です、この本。タイトルは「ビジネスマンとして知らないと恥をかく」とあり、当然しっているべき人物の「概要」を分かりやすくシンプルにまとめてくれています。確かに直接のビジネスではんくとも、当然に「相手」との話の中で関係を高めていくのが、ビジネスの基本であり、そのコミュニケーションの中で、こういった「常識」が話題になることも少なくない。「知らないと恥をかく」ことは当然、さらに「しったかぶり」をして取り返しのつかないことにもなりかねない。

自分としては、「ビジネスで役立てるために...」というよりも、「これまでの知識の整理」という観点で読んだ。意外にも知らなかった(忘れていた)事実や、他の誰かの功績と混乱していたことなどが「再発見」できる。その通り「恥をかく」前に整理できてよかったなーって思いです。

ただ、大部分は「前に読んだこと、聞いたこと」がある内容ですから、重点としては「整理」或いは「再発見」です。新たな知識、エピソード、というのはそんなに多くない。なので、本書のような内容は、どちらかといえば、前提として(少なくとも)名前くらいは知っている、くらいの人が向いているかと。

新発見にしても再発見にしても、ここで再び巡り合った偉人に、以前に出会ったときとは違う(自らが変化しているから)感覚を持つことがある。そこで(たとえ以前は興味なくとも)今回でなんらかの興味が出てきたら、「深堀り」のステージにいけばよいのだろうと思う。
自分にとっては、それは「新撰組」や「三国志」に関する人物だった。次の機会にはそれらを読み返してみたい、と思いましたね。あとは「源氏物語」かなあ。

 最初の「基本編」に登場する人物は、一人一ページ。簡潔にまとまっているので、一人ひとり単にでは分かりやすいんだけど、「1冊の本」という単位、流れで見ると、ページがどんどん進む(読むスピードがあがる)というスタイルではありません。それはこういった「雑学」系の本の宿命かもしれないけれど、人物の並び順とか(カテゴリー別の誕生年順、かな?)少し気になったりもしました。逆にいうと、いつもそばに置いておいて、短い時間でもパラパラできる、という利便性かもしれませんね。

もはや500人のエピソードが一度にアタマにはいるような「柔らかさ」は持っていないので、一読した後も取り出せるところに置いて、どこかでその人物に「出会った」時にページをめくり返してみようか、そんな使い方でもいいかも。

【ことば】話の流れに合わせ、会話の端々で偉人の話をする、そうすれば...相手からこの人はちょっと違うなと思われるようになるはずです。

まあ、ちょっとしたテクニックでしょう。けれど、本書の内容(一人につきその特徴を3つに絞っている)レベルでこのテクニックを使うのはちょっと危険かも。やはりなんらか興味を持った人物について、より深く知る「次」のステージへの進出をした後でしょう。薄い知識ではやはり底が知れてます。もちろん何も知らないよりは全然ましですけど。

さくっと3行でわかるビジネスマンとして知らないと恥をかく500人

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