2011/05/01

消費行動を「分析」したところで、「幸福」とは無関係

『幸福の方程式』山田昌弘・電通チームハピネス
[1/85]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★☆☆☆

パラサイトシングル、婚活...「家族社会学」者として独自の切り口、視点を持つ著者...と思いきや、ほとんどが「電通チームハピネス」による本でした。山田先生はわずかだけで、つまりは「電通の本」です。最初からチェックしておかなかった自分の責任によるものですが、広告代理店の本など読む価値はありません。家族消費から社会貢献...云々言われても、所詮広告代理店ですから、なんのための「マーケティング」なのか、っていったら、つまり広告と広告主、そのパフォーマンスのため、つまり「銭」のためです。
このタイトルはまさに「売るため」であって、図書館で借りた自分は「セーフ」でしたね...山田さんを担いで、最初と最後の項だけ担当してもらう...という手法もどうなんでしょ?「人として」いいんですかね?
確かに、情報も商品もサービスも「飽和」しつつある中で、さらに人口減少すなわち市場規模が拡張しない時代、「しあわせ」をどこに、求めていくか、というのは消費者としても、また生産者としても無視はできない。でもこればっかりは、本から得られる情報が解決策にはなり得ないと思う。マーケットに実在している中で、その中で「変化の風」を感じること、これ以外にないんですよ、きっと。優秀な方々が活字にしたところで...なにか意味をなすのかな?「ペンタゴンモデル」って言われても、業界の話をしても、意味がありません。別の方向にアタマを使ったほうがよさそうだよ。


【ことば】自分の内側、社会、周りの人々との間につながりをつけることが幸福を生み出すスタイルです。

なんとなくは理解できますが、「だから?」で終わる主張ですよね。本書ではこの続きに『人々は...つばがりを...維持することにお金をかけ...』とあります。余計なお世話、ですよねー

幸福の方程式 (ディスカヴァー携書) (ディスカヴァー携書 44)

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