2011/05/26

ホントはそうではないんだろうけれど...表面的で残念な

『スピード・ブランディング』鳥居祐一
[16/100]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★☆☆☆

最近聞くようになった、「自分ブランド」。そのブランド構築のために、何をしていきましょうか...という点に関する指南。自分より年上の著者であることに驚きだが、ブログ、メールマガジン、このあたりの「情報発信ツール」から入って、セミナー開催、出版へ続く。ロジック(?)としては、読み手に有効な情報発信を継続すれば、そして「特定分野」に絞って「専門家」化していけば、より有効な情報が入ってくる、より有効な人脈が築ける、そして出版すれば、その本は「あなたのブランド向上のために働く営業マン!」となる。う~ん、確かにそうかもしれないけれど、メールマガジンはできれば週1回配信しましょう、とか細かなテクニックは紹介されるけれども、その「中身」をどうやって高めていくのか、という点が少々乏しい。もちろん大事なのは内容であることには触れられているけれど、一番大事なのは、内容の高め方と継続性ですよね。そして、「自分ブランドを高める」ために発信するんじゃなくて、ホントに有益な情報を、惜しみなく、そしてホントに相手(あるいは読者)のためになること「だけ」を思って発信すること、なんじゃないかなあ。(メルマガ)読者を増やすために、プロフィールはこう書きましょう、とか、ちょっと視点が違うみたい。著者はそれで「自分ブランド」が高まっているのだから、方法としては間違っていない、けれど、ブログでの「写真」の使い方、とか、若干「ブランド」のバリューが下がってしまうんではないだろうか...っていう気もします。
自bんのUSP(=自分が持っている独自の強み)を見つけることが大事。これは同意。そのために、これまでの経験の棚卸をする。これも同意。が、「自分の体験したストーリーは、それをアウトプットすることでキャッシュ化することができる」と結ばれてしまうと、興ざめです...著者ご自身は、「内容の充実」を最優先において活動していらっしゃると思うのですが、そこを垣間見ることができませんでした。残念なり。
この「読書感想文」は、自分の言葉で、誰に干渉を受けるわけでもなく、続けています。多少は「読んでいただいている方々に向けて」という意識を持たなきゃいけないんだけど、素直な自分の感想を読んでいただく(ありがとうございます!)ことで、「こんな考えをする人もいるんだなあ」くらいに思っていただければ、と思ってます。だから「ウソ偽り宣伝広告なし」で書いていきます、これからも。それを継続していくことで、結果的に「自分ブランド」が(ちっちゃくても)できれば、うれしいです。でも、それを目的にアウトプットすることはしませんねー。

【ことば】本名や顔写真を出せるかどうかが、ある意味、ブランド人になれるかなれないかの成否といっても過言ではありません。

発信ツールとして「ブログ」を実施するときの心得です。少しドキッとしました。そして考えています。出すか...まあ、大勢に影響はないと思うけれど...(検討中)

スピード・ブランディング―普通の人がブランドを確立し、成功を加速させる

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