2011/05/16

名作コピーに必要なもの...「思い」ではないでしょうか

『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』鈴木康之
[9/93]bk1
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★★☆

マス広告を中心に、レスポンスではなくブランディングに近いものですが、秀逸なコピーをその生まれた背景などを披露、そこから「書き方」を学ぶ内容です。著者自身も有名なコピーライターさんで(すみません、知りませんでした...)タイトルからすると「テクニック」的なものを想像しがちですが、基本的には、「数」をこなす中で洗練されて(して)いく、という泥臭い手法です。
でも、真実だと思う。文才がある人であっても、急にアイデアが生まれてくるわけではないし、その商品、サービスだけではなく、その周辺の知識があって初めて生まれてくるものがある。自分はコピーを書く仕事をしていない(できない)けれども、「広告」の周辺にはずーっといる。主にレスポンス広告だけれども、本質は変わらないはず。コピーライターは「プロ」として、その商品、サービスを扱っている会社の「外」にいながらも、その対象を心から信じる、愛することによって生まれてくる、そんなものを「よいコピー」というのだろうと思う。「外」にできて「内」にできないはずがないし、「内」はライティングの技術はなくとも、それこそ「プロ」として、世界一「思い」をもっていなければならないよね。消費者として馴染みのあるコピーの例をたどりながら、そんなことを考えていた。「思い」を持つのは大事、そして「いいコピー」を「いい」と思える感覚も大事だと思う。幸いにして、「かっこいいなあ」「いいなあ」という感受性は失っていない(と思う)。それを生かして「アウトプット」していかなきゃ、ね。
単純だけど、本質的なこと。書くもの、ではなくて、読んでもらうこと。これって大事だし、アタリマエなんだけど、忘れていること、あるよね。伝えるべきメッセージが「こちら(企業)」本位になっていないだろうか。本当に伝えたいことを熱意をもって表現できているだろうか。本書はテクニック的なことはあまり説かれていません。さすが超一流のコピーライターだけに、「読ませる」文章は、どんどんと読み進めることができ、そして...自分にもできるんじゃないか、って思ってしまってます。「思い」さえあれば...
あとは「練習」ですね。この「感想文」ももう少し うまくならないといけないね。「練習」ではないけれども、「読んでいただく」ことを考えねば。読んでいただいている皆様、感謝申し上げます。拙い文書、申し訳ない。うまくなりますので、今しばらくおつきあいくださいませ。

【ことば】本人が楽しんでいないと、読み手にそれが伝わりません...料理する人自身がいちばん美味しいと思うから、ご馳走になる人も美味しいと舌鼓を打つ。

うわっ、 すごいです。その通りです。「ごまかし」は通用しませんね、何事も。意識して意識を持つようにします。

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)

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