- スパークする思考 右脳発想の独創力 (角川oneテーマ21)
- 発売日: 2008/11/10
[1/66]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆
仕事では「左脳」的な手法が認められるが、普段は「右脳」で生活してるでしょ?だったら、仕事でも「右脳」でもって発想をしてみれば?...という内容。言われてみれば確かに、ですね。ロジカルシンキングやら、デジタルツールを使いこなすスキルなら、そんなことがもてはやされ、そのスキルを上げるためのビジネス本があふれている中で、「デジタルよりもアナログ」、「ひらめきは右脳で」という考え方はある意味、「コロンブスのたまご」的で、そっか...と思わせるものがあります。著者は「20」の引き出しを常にアタマの中に常備していて、そこで「ひっかかる」状態にしているので、何かで「化学反応=スパーク」するのを待っているステイタスである、というのを進めており、自らもそれで「スパーク」を実践してきていることを説きます。
正しいと思います。が、どうも文章が「上から」というイメージが抜けきれない。言わんとされていることは「アイデアの創出」だったり、「生活者としての視点を忘れない」ことだったり、これからの事業の方向性を考えたときに極めて重要なポイントだと思われますが、その表現方法のみが「左脳」的な感じですね。もっとシンプルに伝えてもらったら、かなり響く内容だと思いますが...「アイディア」を生み出すには著者のいうように(されているように)、最低限の知識、それも特定分野だけではなく広く「知っている」前提が必要で、何かに当たった時に、それらをどう引き出して関連付けるか、という点が大きいと感じています。それには知識の広さ、関連付けの経験、それらが必要ですが、個人的にはその「結びつけ」を行う接着剤は、「ロジカルシンキング」だと思っているので、ある程度は「左脳」も必要でしょう。仕事だけではなくて「生活者」としても、ね。
「右脳」発想をすべき、そのためにはこうやって考えて...と文字で(そして難しく専門的に)表現すると、その時点で「左脳」発想になってしまう...難しいですねえ。
【ことば】生活者として働き、ビジネスパーソンとして生活する
著者の意図とは異なるけれども、「今」のビジネスパーソンとして大事な考え方ですね。
スパークする思考 右脳発想の独創力 (角川oneテーマ21)
0 件のコメント:
コメントを投稿