- 違和感のチカラ 最初の「あれ?」は案外正しい! (角川oneテーマ21)
- 発売日: 2009/10/10
『違和感のチカラ』齋藤孝④
[3/68]Library
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K-amazon ★★★☆☆
副題にある、「最初の「あれ?」は案外正しい」、これに惹かれて読み始める。直感いや直観は、それが経験や知識の量に裏打ちされたものである限りは、「正しい」可能性が高い。特に「ロジカル」に詰め切った場面では、そう思える..結局「未来」は知るよしがない以上は、直観というのは大事。それを生み出す、というかそれを実行に移すのに必要なツールが「違和感」であるといえる。この本にあるように、「違和感」を持って立ち止まる、考える、実行しない決断をする、という場合がひとつ。そして「違和感」を逆手にとって、「差別化」に昇華させるよう実行するのが、もうひとつ。これは著者がこの本で言うのはまったくもって同意、です。
が、なんとなく、ですが、読みにくい文章なんですね。言わんとしているところは前述の通りで、違和感を感じて、それを「実行」に移す、そのためのセンサーの精度を高めるべし、という極めて納得のいく話なんだけど、それを「事例」を用いて説明してくれようとしてくれているのが、逆に複雑になってしまっている一因かと...大学の先生でもある著者は、自分のような凡人とはちょっと違うところにいらっしゃるようで、もちっとシンプルにご説明をお願いできれば、と思います。
ここから学んだことは、「気付かないふり」をすることは何の得にもならない、ということと、いろいろな環境の中で「もまれる」ことの重要性。メインテーマである「違和感」とは直接関係のないところかもしれませんが、かなり重要ポイントですね。要は「動く」ということ。「動かない」と決断することを含めて。
【ことば】ものの形がはっきりわかるのは、ものの形に沿って手が変形するから。...対人関係に置き換えることができる。自分の形に固執しないこと、自分の形は譲って相手によって変形されることを許すこと、柔らかくリラックスして受け入れること。
特に「今」自分の立ち位置、すなわち「新しい場所」ということを鑑みるに、これほど適切なアドバイスもあるまいね。
違和感のチカラ 最初の「あれ?」は案外正しい! (角川oneテーマ21)
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