2010/09/04

タイトルには惹かれる


『続ける力』伊藤真
[4/150]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

「変わる、変える」というのが、ある意味「中毒」のようになって、少しでも行き詰ると「変える」ことを考える...なんとなくそんなマインドになってしまっている。先日メンターとしていろいろと助言いただく方に、「変えない努力も必要」ということをいただき、ハッとしたことがあった。
まさに「続ける」ことがかなり重要であることは自覚しつつあり、ある意味「変える」「(新たに)始める」ことよりも努力と熱意が必要なことなのだろうと思う。それゆえ、一部のテクニックとしてのTIPも本書には期待したところ。テクニック論があまりよくないんじゃないかっていう考えも一方ではあるけれども、「継続」というキーワードは自分にとって「新しい」ことだったりするんで...
著者は、「カリスマ塾長」として、司法試験の受験指導を10年以上「継続」されている。そして「継続」して試験に挑戦する受験生をこころから応援していることは、本書を読んでいく中でも感じられる。自分にとって司法試験は関心の無い分野だけれども、何年もこれについて勉強されている方が多い、というのは一般常識としては理解しているし、それを「継続」するモチベーションや執念、これは尊敬に値すると思っている(自分もかつて税理士を目指し勉強したが、2年で挫折したので、本心からそう思う)。本書の内容はその試験や、勉強法が主題であるかもしれないけれども、今自分の周りにある細かいことにも置き換えて考えることは十分できる。チーム全体の情報共有の方法だとか、大きな軸となるべき方針だとか、すべてはそうなんだよね。付け焼刃的に(見える)施策を開始しても、継続しようとしなければ、単純にスポットで終了してしまう。「継続」が前提であれば、失敗なら失敗からその施策を検証できる。ここは著者が説くように「全体の俯瞰」が大事になってくるんだろう。司法試験受験指導においても、「試験に合格した後」をイメージさせるのが大事だという。これって当たり前のように見えるけど、日々仕事をしていると見失いがちで、見失うことは容易なんだね。所謂「目的と手段」ってやつだけどさ。常に意識、注意していないとすぐに飛んでいく。自分も周りも含めて意識を高めよう。今さら、かもしれないけど、今だから、実行する。
どちらかといえば、本書の内容はテクニック、方法論よりも、精神論だろうと思う。でも、今の自分には(読む)タイミングが合っていると、前向きにとらえたい。内容はどうこうよりも、何か自分で(仕事以外で)始めてみようかな、っていう気になっちゃったもん。もちろん司法試験は選択肢にははいらないけど。

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