2010/09/10

強烈!強烈すぎかも....


『ウェブを炎上させるイタい人たち』中川淳一郎②
[7/153]bk1
Amazon ★★★
K-amazon ★★★

前に読んだ『ウェブはバカと暇人のもの』は痛快!だった。「ネット=万能」という考えを真正面からブッたぎる内容で、かなりスカッとしたことを覚えている。「これからはウェブだ!」「時代に乗り遅れるな!」という極めて表面的な標語を掲げて「参入」する企業がいかに多いか。「ウェブが素晴らしい」という表現はけして間違ってはいないが、「素晴らしい」のはウェブ自体ではなくて、それを使いこなす人である。だった「ツール」だもん。という内容で、つまり「ウェブ=万能説」を唱えるひと、それをキャッチフレーズにすり寄ってくるベンダーや代理店、こういう環境に包まれる身としては、拍手喝さいだった...
同じ著者の同じ主張の本。多少いやな予感はしていたけれども、その内容はほぼ同一であり、当然に「1冊目」から受けた衝撃は得られず。多少表現に「トゲ」が増幅しているような気も...こういう「続編」は、結局前の「よい印象」も薄れてしまいかねないような気もしますね。もちろん、この本が初めて、の読者も多いのだろうから、自分勝手には評することはできないけれども。
書いてあることは、痛快です。「自分から発信する」機能としてのブログ等についても、Twitterをはじめとする「コミュニケーション」ツールについても、著者が言わんとすることは理解。それを「コミュニケーション」と呼べるのかどうか、とか、簡単に「匿名」の元で会話することの危険性、必要性のなさ、そんなことを書かれている。
そうそう、そう思います。自分がこれを書いているのは「発信したいっ」という動機よりも、「記録」的な意味合いが強い。だって「書評」なんて書けるわけがないし(書いているつもりもない)、これはただの「感想文」です。でもね。開始してから1年半。これだけ「継続」できていることについては多少なりとも自信につながるものはあるんですね。「ブログを1年半」じゃなくて「感想文を1年半」ということについて。もちろん多くはないけれど、紹介した関係者から「読みましたよ」って声をかけてくれれば、素直にうれしい。それと見ず知らずの人が入ってきてくれている「数の動き」をみることも、これもうれしい。Twitterで言葉をかけてもらうのもやっぱりうれしい。そのレベル。自分は「素晴らしく」ないから、そのレベル。
言葉が厳しいけれど、逆説的に、著者がWebを「ツールとして」活用すること自体に否定的ではなく、要は「使い方」であることを説いていることはなんとなくわかる。でも多少きついかな。言っていることは「そのとおり!」と思うし、「本質」も見え隠れするけれど、後味の悪さが残る。少し残念。

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