2010/09/27

伝わってくるものはある。あるけど...


『出来ない理由に興味はない』蔵元二郎
[17/163]BookOff
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K-amazon ★★★

ベンチャー経営層に特化した人材会社を立ち上げた著者。すみません、その会社のお名前は知りませんでした。「起業」というテーマに対しては、著者は「日本を元気にするために」という明確な目的を掲げ、その「手段」としての人材会社だという。「これをしたいから」という理由ではなく、その先にあるものを見据えての起業。ある意味これまで読んできた「同様の」本とは異なる。スタイルは非常に前向きで熱く、刺激を受けるポイントもある。が、どうしても自分の「先入観」が邪魔するのか、「この人は誰?どれほどの実績なの?」という邪念が覆いかぶさってしまい、素直になれない自分がいたりする。聞けばその会社はその分野では日本でトップだという。その市場を知らない、接していない自分にその(素直に受け入れられない)要因があることは間違いないのだが...
「今(与えられている)仕事ができてから次を考える」(将来起業したいのでこの会社で勉強したい、という入社志望者に対して)というのは、多少なりとも現実味があり、自分の周りでもそういう考え方の人がいる。「慎重」なのか「変化を恐れる」のか。もちろん一刀両断に決められる話ではないが、自分もどちらかといえばそういう行動をとるタイプかもしれない。結果として「現状維持」という事態になることがやっぱり多いんだけどね。だから「目的」を見据えて行動せねばならぬ。というのは大事なポイントだと思う。
そしてまた出てきた最近のキーワード;
「相手を幸せにすることによってのみ、真に幸せになれる」
意識が高まっているから、なのか、ンとによく目にするようになった。これって自分に与えられた環境であり、「指令」なんだと思う。これを具体的に考える。実行に移す。でも慎重に。
本筋とは若干異なるところかもしれないが、「今自分があるのは多くの人の努力の結晶であり、歴史上でも今の環境を作ってきた人たちに感謝をする必要がある。歴史=特に近代史=を学ぶことは大事」という一節がある。これってなんだか新鮮。確かに。「感謝」の気持ちもそうだし、自分一人じゃない、自分に与えられた使命(大げさだけど)の再確認も含めて、「必須」だと思う。行動。
...というように箇所箇所で結構クる部分も多いのだけど、どうしても「誰?」が邪魔してしまうんだよなあ。イケナい癖だよね。まずこれを克服せねば、だなあ。

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