2010/09/25

勢いがあるなあ。自信も。


『すぐ動く人は知っている』竹村尚子
[16/162]bk1
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

世界のファンドマネージャートップ20に選ばれた。スタンダード&プアーズから表彰された...「はじめに」からご自身のきらびやかな経歴の披露、いわば「自慢」が続く。まずい、と思ったねー。この手の自信家さんの本は、もちろん努力された結果だとは思うけど、あまりおおっぴらに「自分で」紹介しちゃうのは好きではない。最後まで読めるかなあ...って3ページめくらいで不安に思う。その後は(「自慢」は薄まってくる)自信の経歴、というか性格によって、「これはこうあるべし!」というスタイルが続く。
「人と同じことをしない」「不言実行をかっこいいと思わない」「オンリーワンを目指さない」...アタシはこうやってきた。で成功してる。だからこうなのよ!という調子だ。
これはもう...と思いきや、いつのまにか引き込まれてしまっていた。「そうそう!」「あーいいねえ、その言葉」「それは違うと思うなあ。でもそういう考え方があるんだね」...多分、著者が書かれていることのウラに強い思いがあるんだろう。それが伝わってくる。けして流れるような文調ではないけれどその分、嘘のない率直な思いが伝わってくるんだろうと思う。例えば「失敗しても反省なんかしない」っていうのがあるけど、これって字面だけ見ると「?」だけど、反省するくらいなら先に動くべし、つまり何のための「失敗」なのか、失敗で終わらせることじゃなくて、成功へのイチ通過点とみて「反省」じゃなくて先に進むバネにする、みたいな内容だったりする。著者もいうけど、失敗は「やらなかったこと」である、と。これが結論だよね。
なにより響いたのは、「他人を幸せにできる人がいちばん幸せな人になる」というクダリ。最近実はこの意味を含むフレーズが急激に身の回りに増えてきている。引き寄せているのか、「気づく」ようになったのかは分からないけど、最近、直近の「キーワード」だ。これも「自信家」の(失礼)著者から言われると、余計に真実味を増して、説得力があったりする。
最初の「自慢話」があった分、かわからないけど、著者の「思い」が全面的にでていて、読後感はよい本ですね。きっと実際に話をするともっとパワフルで周りを「幸せに」できる人なんだろうなあ、って思う。



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