2010/09/22

シンプルな「マインド」設定指南


『イタい人にならない自分☆発信力』原村和子
[14/160]bk1
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冒頭読んで、自分が「イタい人」であることを自覚...「ならない」ために何ができるのか...という観点で読む進めたが、全体としては「イタい」ことについてはあまり触れられず、内容的にはわりと「ありふれた」感じがしないでもない。ないが、ロジックやテクニック論ではなく、シンプルに「マインド」を説いているところが却って心地よい。たまに「診断チャート」みたいなものは出てくるけれども、「自分を見つめる」「自分のなれる最高の自分を目指す」「それに向かって努力邁進する」という、至って素朴なフローである。著者も繰り返し述べられているけれど、実行する、目指すとことに向かって一歩踏み出す、これが最も重要なことであって、その一つの手段として「発信」ということがある、という理解。
ちょっと前に『ウェブを炎上させるイタい人たち』という本を読んで(「イタい」というのは一般的な用語なのか?)、発信する人=何か勘違いしてんじゃないの?という論調で、それはそれで痛快であり、理解可能なことであったが、一方本書のいう「手段」としての発信、その先にあるものを求めての「発信」も、それはそれ、意味をもつものだと思う。本書で触れられているように(或いはコーチとしての著者のやりかた?)発信をすることによって、批判を含む評価をもらう、それらを受け入れることで自分が磨かれる、というのは字面的には十分に理解できる。ただ、素直に受け入れる意識が足りないと(自覚あり)、批判に対して攻撃反応したり、或いは批判を受け入れないよう自分に閉じこもったりする傾向もある。要は「その先」に何があるか、何を見ているか、というのがポイントだろう。それを見つけて「表」に出して、それに「思い」を載せること、一貫して「思い」続けること。それがポイントなんだって、気づかされた。
ビジネス書を読んでいると、多くこのようなことが書かれているが、「自分を見つめる」ことを実践していないことに、いまさらながら気づく。著者の提唱する、自分の「キャッチフレーズ」はちょっと抵抗があるが、シンプルな言葉でいえば
「夢」
これを見つける、見つめ直すことは重要だと思う。少なくとも自分の中にはあるはずで、それに囲いを作って覆ってしまっているのかもしれない。最近は以前のように本を読んだ先から、その本に書いてあったことを(ちょっとだけ)着手してみる、ということも滞っているなあ、と実感。少しずつ、だけど変わっていかなくちゃ。そんな気にしてもらいました。なんとなく「コーチング」って好きではないんだけど、そういう先入観、壁もいけないんだな、と。



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