2010/09/13
すごい人だ。でも自分には...
『もったいない主義』小山薫堂
[8/154]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★
あの「おくりびと」の脚本を書いた人...プラス大学教授、そしてかつての「料理の達人」を企画して...こんなにすごい人とはしらなかった...多種多才、そしてアイデアに優れ、「企画」の出にくい自分にはあこがれ...って流れがきれいなんだけど、どうも読んでいてもハラに落ちなかった。こちらの「環境」のせいもあるかもしれないが、どうも「多芸」を誇り(当然なんだけど)、こういう発想ですごい人になりましょー、よりも、すごいでしょ?っていうのが感じられてしまった。
確かに、断水のときにこれに怒りをぶつけるのではなく、改めて「水が出る」ありがたさを感じる、とか、新しい企画をするときに、一面的ではなくて、多面的に企画を考える(いろいろな分野を併せてひとつの企画を立てる)等、「そういう発想はすごいね!」という箇所はなくはない。不景気だから逆にチャンス!という考え方は前向きで学ぶところも多い。でも...どうも「自画自賛」的なイメージがあるんだよなあ。こういう発想ができるようになるために、こういうことをしてみよう、とかそういうのが少ない。そのソリューションは「興味」「関心」なんだろうけどさ。こう(いう発想ができるように)なりたい、っていうよりも、「この人すげー。でも自分とは違うなあ」って思うところでとどまってしまう。これはいったい...?
「人を喜ばせる」ことが原点になっている、というのは意識したいところ。ところどころ、そういう「素直にプラスに思える」点を拾って、集めてみる。そうやって読むべし。
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