2010/07/21
たまには「雑学」もいいもんだね
『社名・商品名検定 キミの名は』朝日新聞be編集グループ
[15/118]Library
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K-amazon ★★★
会社名、ブランド名、その由来の蘊蓄を綴った本。朝日新聞beに連載(?見たことはない)の「まとめ本」らしい。ここから何かを得る、というよりかは、気分転換、さらっと読める雑学も、たまにはいいね。
「コクヨ」=国誉、「DHC」=大学翻訳センター、この辺は知っていたけれども、「グンゼ」=郡是、や「文化シヤッター」の「ヤ」が大きいことなんかは知らなかった。普段目にしてても知らないことって結構ある。ここにあげられた会社、ブランドは(当然だけど)その名をよく知られた会社ばかり。そして歴史のある会社ばかり。歴史を感じさせるとともに、社名、ブランド名の持つ意味、会社が創業時(或いは名称変更時)に、どんな「思い」を持っていたか、などを少しだけ垣間見れる。「深く」読むものではないけれども、最後まで興味をもって読み切れる。
20代の頃、「雑学」知識をいっぱい持っている人にあこがれた時期がある。「トリビア」のもっと前、「ウルトラクイズ」のチャンピオンの博識に圧倒されたころ。何冊か文庫レベルで「雑学」系を読んだことはある。けれど、概してこの手の本は読みにくい、飽きるんだよね。本1冊を通しての盛り上がりがないので。そういう意味でも本書くらいの分量がちょうどよいのかもしれない。
千趣会が最初「こけし千体趣味蒐集の会」だったとか、サンリオが「山梨シルクセンター」だったとか、「花王」が「顔を洗う石鹸=当時は皮膚を刺激しない石鹸は希少だった=を強調するために「顔」に発音がつながる花王石鹸にした」とか、はたまた今取引関係もある凸版印刷が、大蔵省紙幣印刷を担当した技術者が退職して始めたベンチャー企業(といっても1900年のことだけど)の先駆けだったとか...積極的にアウトプットをすると嫌味になる、というテクニックが雑学知識には必要だけど、「知っている」ことに自信を持ちたい。おもしろかったですね。
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