2010/07/20

ちょい強引な感じが...


『負け癖社員はクビにしろ!』苗木邦王
[14/117]Bookoff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★

「ぬるま湯」体質の会社に対する挑戦状(?)。「最近」の働き手の環境からみても「社員教育、初期教育」が必要だろう、という内容。ここで書かれていることは「ごもっとも」が多い。だけども、なんだか入ってこない。なんで?まずは著者が何者か、がよくわからない。どんな仕事をしていて、どんな経験を経た上でこのようなことを伝えているんだろう?そして「大卒はダメ。高卒の方がいい」とか「中途採用は無理、未経験者を使おう」といった先入観を前提として内容...(これは合っているかもしれないし、合ってないかもしれない、と思う)
...本書の後半が「偉材塾」なる著者が主宰されている人材派遣のことで埋められていることでわかった気がした。なんとなくその機関の宣伝っぽくなってきて...その「塾」出身であれば、初期教育も済ませてます、やる気は刷り込んでます、社会人として間違いありません、事例もこんだけあります、よかったら...という流れが見えてしまったんだね。もちろん前半部分の、「今の若いもんはこうしなきゃ」とか「中途採用は同業界からだと、前の実績(これもアヤシイ)を引きずるのでよろしくない」といった「教育の必要性」は色あせない。確かに「負け癖」は一番やっかいな問題。目標として設定されたステージに達成しなくても、お咎めがなければ、当人の痛みもない、そして他の要因のせいにする...これは「痛い」ほどわかる。わかるけど、一部は「上」に立つ人間の責任でもある。だから著者のいう「リーダー研修は意味がない」ではないと思うんだなあ。...といったいろいろな見方があるけれども、前半の「負け癖」を改めよ、という箇所はいいです。実践してみる価値もあります。けど、後半の(ソリューションとしての)「宣伝」はいただけないかな。「マインド」と「売り」を一緒にしてはいけない、というマーケティングも学んだ気もします。逆説だけどね。

AMAZONで見る

0 件のコメント:

コメントを投稿

Twitter